2014年01月


2014.1.29

2014年1月29日 水曜日

どの候補者に入れたら良いのか分からない人のために、選ぼボートのようなものがここ数年、進化を遂げてきている。

で、何回やっても、わたしは鈴木達夫氏なる人になる。

ここのところ、Ust.  ツイキャスなどで、なるべく街頭演説を見ることにしている。

デモクラTVの一時間インタビューを見て、宇都宮氏と細川氏の違いを見ながら楽しんでいる。

宇都宮氏はグレーゾーン金利撤廃の時に最もその威力を発揮したが、彼は自殺者が多発する高金利に対して、徹底的に国会でロビー活動をしたという。

与野党問わずに、同調してくれる議員を集めて、消費者金融で困っているクライアントの社会的な問題を可視化して、法案を作成して、ロビー活動をした。

スムーズなロビー活動をするために一番注意するのは、例えば集会を開く時に議員会館の部屋を借りるのだが、共産党や社民党の議員の名前で借りない。自民・公明の議員の名前で部屋を借りると、与野党の議員をその部屋に集めることができるからだという。

あるいは地方で何かアクションを開く時、地元の議員が、金帰火来で地元に帰るので、必ず土日に催しをぶつける事。地方では、水曜日になんかやってはダメだという。

なるほど、至って正論。分かり易いなぁ。知っていれば、とても簡単な事であるが。

また、だからこそ見方になってくれた議員が本気で資金集めをするパーティーの券は、買っていたとも。頼むだけ頼んで、パー券は買わないというのでは通らない、とも。

まあ、自分の手柄だけをしゃあしゃあと話す人は、わたしは苦手なのだが・・・。

方や、肥後細川の藩主だった細川さんは、そんなこっちゃ知らん世界だろう。

「トップは細かい事ではなく、方向性を示せば良い」という主張である。

それで思い出したのだが、雲仙普賢岳が200年に一回ぐらい大噴火を起こす。普賢岳は自体は島原藩にあるのだが、いつでも島原藩はのんびりとしていて、多少火山が噴いても馴れっこになっている。

時は寛政4年に普賢岳の奥山と前山が、未曾有の大噴火を起こすのだが、それでもまだ島原藩はのんびりと構えている。

結果的に、大火砕流が起こり、人々はもんどりうって、肥後細川藩に転がり込んでくる。

この一連の雲仙普賢岳の大噴火を「島原大変肥後迷惑」と言って、長らく語り継がれてきたものなのである。

わたしは、最近の細川さんのスピーチを聴いていると、小泉さんよりも本気度が一枚上手であると気がついた。細川さんの中には、「島原大変肥後迷惑」がしっかり血となり肉となって染み付いているのだ。恐らく、小泉さんよりも地震に関しては造詣が深そうだ。

という訳で、国会議員に対するロビー活動で、階段を上り自分の主張を解決してきた宇都宮さんと、「島原大変肥後迷惑」のDNAを持ち合わせている細川さんは、もうまるで似て非なるアプローチで、原発を止めようと画策していることだろう。

さて、日米原子力協定は、どちらの陣営が止めることができるだろうか。

二人のアプローチの仕方と、人脈や世界の原子力マフィアの姿を知っている、つまり敵を良く知り、打破するために誰を味方につければ良いのかを知っている方に、私たちは最終的に、一票を入れるほかないと心底思う、眠たい夜だ。

遠吠えに聴こえるだろうか、もしや殿様が頭で、番頭が弁護士ならば、この国はまず日米原子力協定の改定をストップさせることができるような気がするのだが・・・。

見果てぬ、夢だろうか・・・


『原発事故の原因は津波ではない』 日本女医会東京都支部連合会誌49号

2014年1月26日 日曜日

『原発事故の原因は津波ではない』 日本女医会東京都支部連合会誌49号

 

昨年10月に元東京電力の福島第一原発の一号機の運転員だった、木村俊雄さんの話を伺う機会があった。

木村さんは2013年6月20日に提出された東京電力(以下、東電)の最終の「福島原子力事故調査書」を見て、最も重要なデーターが公表されておらず従って一考察もされていないことに気がついた。

 

その重要なデーターとは「過渡現象記録装置」のデーターのことだ。航空機事故でいうフライトレコーダーやボイスレコーダーに当たるもので、それぞれの原子炉に設置されていて、原子炉に異常が起こると同時に、原子炉内の水位・圧力・出力・温度・冷却水の状況などを100分の1秒単位でハードディスクに記録してゆく。

東電はこのデーターの存在を事故後2年以上、公開してこなかった。これでは事故に因る原子炉の状況を評価できるはずもなく、事故原因も特定できるはずがなかった。福島原発事故の事故調査は、東電の他にも「国会事故調査委員会」「政府事故調査委員会」「民間事故調査委員会」「NHKの事故調査」など沢山の事故調査会が発足したが、どの事故調査会のメンバーも「過渡現象記録装置」のデーダーの存在自体を知らなかったため、根本的な事故の原因が追求できていなかったことになる。

 

木村さんは当初、原子力規制委員会に対し「過渡現象記録装置」のデーターを公表するようにアプローチをしていた。しかし返事が無かったため、次に東電に問い合わせるも梨の礫になっていた。そこで木村さんは昨年7月に自ら記者会見を開いて、公の場で東電に対して情報公開を求めた。そうして何人かのジャーナリストの協力があり、昨年の8月東電の社長記者会見の場で、社長は記者に求められて「過渡現象記録装置」のデーターを出すことを約束した。

一般的に、原発で事故が起こった場合メルトダウンに至った原因を探るとすれば、「過渡現象記録装置」を事細かく時系列で検証してゆけば、かなりの事実が掴めるはずであるという。航空機事故の時のブラックボックスの対処を考えてみれば、直ぐに合点がゆくというものだろう。

麻酔医である私が思うに、手術中の「麻酔チャート」に当たるデーターなのだろうと察しがつく。「麻酔チャート」を見れば、呼吸・血圧・心拍数・体温など全てのバイタルサインを瞬時に見渡す事ができ、患者さんの状況が把握できる。何かトラブルが有った時には、真っ先に検証されるべきデーターである。

そもそも沸騰水型原子炉は、何かトラブルがあって原子炉が止まり冷却水の再循環ポンプが停止したとしても、原子炉の中に満たされた大量の冷却水が炉心で暖められ、炉心から離れれば水は冷えて対流するので、冷却水の流れ自体は決して止まることはない。暖められた水は密度が小さくなるので浮力が生じ、燃料棒の間をすり抜けて下から上へ上がってゆく。上がった水は炉心から遠ざかるにつれて冷やされ、その冷えた水は炉心の両サイドから下に降りてゆく。そうして冷たい水がまた炉心で暖められて上に上がってゆく。この温度差により生じる自然な水の循環による流れは、全電源が消失しようとも原子炉が停止しようとも、決して滞ることがないのである。これを「自然対流」といい、沸騰水型原子炉の最も大きな安全装置そのものなのである。

例えば福島第一原発の一号機の原子炉には100tの冷却水が入っているが、これによりもたらされる「自然対流」は一時間当たり2000tにものぼる。毎時2000tの「自然対流」があれば、燃料がメルトダウンを起こす事はないはずだった。

それでは何故、一号機ではメルトダウンが起こったのだろうか。東京電力は津波により全電源が喪失して原子炉を冷やすことができなくなったからだ、と最終結論を打った。もしも単に電源が消失して、外部から冷却水がストップしたとしても、圧力容器が健全でありさえすれば、「自然対流」が存在する限り、そう簡単には、メルトダウンが起こる事は無いのではないか……。

果たして「過渡現象記録装置」のデーターを解析した木村さんは、地震発生から1分20秒後に一号機の「自然対流」が消失していることを発見したのだった。

津波が来る遥か前に原子炉の水の流れは「自然対流」による下から上にではなく、逆に上から下に向かって流れていることを突き止めたのだった。

これは何を意味するものなのだろうか。地震動に因って圧力容器の下部にある配管が破断して、つまり圧力容器の底に穴が空き、そこから冷却水が漏洩してしまったため、「自然対流」は消失して水は圧力容器の下部に向かって流れ、水位が下がって燃料を冷やすことができなくなり、メルトダウンしまったということを意味するものだった。

少なくとも一号機に関しては、地震後1分20秒後から冷却水の漏洩が起こった為、「自然対流」が損なわれ燃料棒が露出してメルトダウンに至った。それは津波に因る全電源喪失とは無関係であった。

これを実際の時間で見てみると、東日本大震災が起こったのは3月11日14時46分18秒であった。一号機の「自然対流」が止まったのは、14時47分38秒。政府と東電の発表によると福島第一原発に津波が襲来した時刻は、15時35分である。津波到達の約47分も前から、冷却水が漏れて燃料はメルトダウンに向かって冷却水が失われてをいたことになる。政府と東電は、津波により冷却ができなくなったという結論を下しているので、メルトダウンの開始時間(プロットされている放射線量の上昇が津波到来時には既にあった)が運転員の証言と食い違っていたが、木村さんのデーダー解析が出るまで、その裏付けが何も無かったのだった。

 

このように「過渡現象記録装置」の全データーを丁寧に分析すれば、それはあたかも手術中の「麻酔チャート」が示すように、福島原発という患者さんが、津波に因ってステルベンしたのか地震に因ってステルベンしたのか、導き出す事ができるはずだ。がしかし、政府は今後も「ステルベンの原因は津波である」と言い続けることだろう。

なぜなら、原因が地震であることが証明されれば、日本中にある全ての原発は即刻止めなくてはならなくなるからだ。

 

2013年12月6日、「特別秘密保護法」が衆参両院で強行採決された。同じ12月6日、政府は新しいエネルギー基本計画で「原発は重要なベース電源」と位置づけることを発表した。これにより政府は今まで通り、津波さえ予防できれば原発は安全であるとの見解をより一層強く打ち出すことだろう。

また、政府は今後全ての「過渡現象記録装置」のデーダーを特定秘密に指定して、一切公開しなくなるだろう。現在も一号機の一部のデーターしか公開されていないのであるが。

 

私たちの国は残念ながら間もなく、南海トラフ地震を迎えることになる。その時、中部電力浜岡原発には3〜5号機の原子炉にはあわせて2400本の燃料棒があり、3〜5号機の燃料プールには6625本の使用済み燃料棒が存在している。これが地震に因りメルトダウンが起こり、爆発も多発し、高濃度放射線が偏西風に乗りまき散らされれば、首都圏3500万人は逃げ場を失うことになる。また、若狭湾周辺の原発の敷地内には、大きな断層が沢山走っている。そこに、もんじゅを含む13基の原子炉があり、合わせて25000本近い使用済み燃料棒がある。

 

日本列島は有史以来、常に大地震の危機に曝されてきた。そんなこの国が福島第一原発の「過渡現象記録装置」のデーダーを隠しているという事実は、国家に因る犯罪であり、次の原発事故を防ぐ事が出来なければ、それは近代国家としての日本の終焉を意味すると私は思っている。

 

この「過渡現象記録装置」を一つ例にとっても、この度の特定秘密法の強行採決には大きな諦念と無力感を私にもたらした。しかし最前線で命を守る医師の端くれとして、私は昨年11月30日に「特定秘密保護法に反対する医師と歯科医師の会」を立ち上げた。大きなリスクを背負ってこの法律に反対表明をした理由は幾つかあるのだが、昨年秋に木村俊雄さんの話を直接聴いたことも、その大きな一因だった。木村敏雄さんの命がけの提言に私の心は大きく揺さぶられたからだ。そうして「反対する医師と歯科医師の会」は立ち上げから短期間にも関わらず、500余筆のご署名を頂いた。今後は各界の反対する会とネットワークを結んでゆく準備を進めている。

多発する自然災害から尊い命を守るために、これと逆行する情報隠蔽にはNOと言ってゆかなければならないと、改めて心に誓う2014年新春である。

 

参考文献:1「プルメテウスの罠」朝日新聞  2「科学」11月号 岩波書店

 


2014.1.25

2014年1月25日 土曜日

そう言えば、今回の都知事選挙では女性の候補が一人も居ないのが、たいへん残念だ。

と思っていたら、Twitterのタイムラインで落合恵子氏の擁立が失敗に終わったことが流れていた。

どこまでが本当のことなのか、宇都宮潰しなのか、全く分からないが噂が本当ならば、大変残念だ。

この人が小泉とタッグを組めば、恐らく日本史いえ最終的には世界史に残るであろう選挙になったであろう。

私たち人間の寿命は長くて100年。因って自分が生きている間に、歴史の切り替わる瞬間を見られる人間というのも、本当に少ない。そうして、ほんとうならば今の日本には、幕末の様なパラダイムシフトを仕掛けていかねばならなかったと思う。

もしかしたら、その瞬間を見る事ができたかもしれなかったのか・・・。

何度も書いてきたが、そうして何度も言ってきたが、日本というプレート境界にある国では、原子力発電所は制御ができない。国土が狭い日本では、被害が出ても今回のように移住もできない。

だからこそ、たった今(今でも遅いのかもしれない)、あらゆる手を尽くしてこれを止めなくては、国が亡くなってしまう時が刻々と近づいてきている。

ここのところの小泉さんのスピーチを聴いていて、この人は本気の本気だと分かった。人の本気度を測ったところで今は何も意味がないのだが、少なくとも宇都宮さんよりもずっと本気の人が出てきて欲しかった。落合さんというのは、そういう人ではなかったか。

ま、こういう時の運なのだな。

時の運に弱いわたしに、似合っているのかもしれない。


2014.1.22

2014年1月22日 水曜日

細川護煕氏の会見から。


原発問題は都知事選の争点にふさわしくない、と言う人が居ますが、都知事の第一の任務は都民の生命と財産を守ることです。

東京から100−200kmのところにある、浜岡原発・東海第二原発・柏崎刈羽原発で、もしも事故が起こったら、都民の生活と安全、財産が壊滅的被害を受けます。

オリンピックや消費税やTTPどころではないんです。

全てのものが吹き飛んでしまうわけですから、原発問題こそ、今度の都知事選挙最大の争点であり、最重要テーマであることは疑う余地はありません。

細川氏と小泉氏は、東京は21世紀のポンペイになることをしっかりと分かっている。

もうこれで、充分だ。


アイルランドの働き者のお姉さんたちも、「まけないぞう」が大好きです。Irish girls love Makenaizo Elephants!!

2014-01-09 16.02.16【アイルランドより まけないぞう活躍のニュースです】
Irish girls love Makneaizo Elephants!! (HN in Dundrum)
アイルランドのお姉さんたち まけないぞうに夢中です。
「きゃーラブリー♡」と盛り上がってました。
2014年も世界に羽ばたく被災地発のまけないぞう!!

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これからも出来る範囲でタオル集めます! 

2014年1月21日 火曜日

【宮城県のまけないぞうサポーター 杉原省三さんより 心暖まるお便りです 】
1月19日
準備が整いました!
1011187_193156004225715_888283230_n昨年から少しご支援させて頂いている「まけないぞう」さん。製作に必要なタオルが品薄になっているとの情報から自宅と親戚から貰ったタオルの未使用品を集めてこれから神戸のNGO協働センターに送ります。(明日には到着予定)
町内会にも声掛けして頂いてます。
これから少しづつ集ってくれる事を期待してます。
また集まったら送りましょうね。
今回は少ないですが、これも自分の出来る範囲で。
がんばるゾウ!

Nさん 「まけないぞうさんが、沢山できますね。杉原さん、頑張ってますね❗(^_−)−☆」
Mさん 「杉原さん!こんなに沢山のタオルをお集めになったのですね!一枚一枚の善意のタオルがきっと作り手さんによって個性いっぱいの可愛いまけないぞうさんに生まれ変わって世界に旅発つ日が楽しみですね♪♪ 私も頑張ってタオル集めつづけるゾウ!^^」
杉原さん 「品薄と聞いて昨年末から姉の所、会社で使用しないタオルなど集めました。素敵な作品になって欲しいと願っています。
作り手さんと世界に繋げる架け橋になっていければなぁ〜と思っています。これからも地道に応援して行くゾウ❗️」
Yさん 「送り先教えておいて! こちらでも集めてみるから~」
杉原さん 「後ほどママ宛直接ご連絡しますね。ご協力ありがとうございます。お送り先確認出来ましたか?
家藤さん、これからも地道に集めてお送りしますので宜しくお願いしますね。」
タオル仕分け隊@神戸 家藤さん 「杉原さん、ありがとうございます!テンションあがります」
Nさん 「いつまでされますか?私も少しでも集めます。」
杉原さん 「この支援に終わりはないんです。ふと思った時が実行の時。
送り先も神戸市内です。後ほど送り先をご連絡しますね。」
ご協力、本当にありがとうございます。神戸で仕分け作業に当たっている方々、張り切っちゃうゾウ❗️」
家藤さん 「はい!はりきっちゃいます!ぱぉ~~ん^^」

年末 そしてお正月明けの忙しい時期に、こうしてタオル集めていただいたり、町内やお仕事先で声をかけていただいた杉原さん
そして 「わたしも集めます」と言ってくださった、お友だちのみなさま ・・・ ほんとにありがとうございます!!
寒い被災地で ぞうさんのタオルを待っている作り手さんたちが とても喜ばれる顔が目に浮かびます☆
できることを少しずつ ぼちぼち。。。
まけないぞうの応援の輪 これからも、手をつないでいきましょう☆


2014.1.21

日本女医会東京都支部の新年会。

今夜は昨秋に、木村俊雄さんからお聴きした、過渡現象記録装置についての話をした。

東京都支部のドクター方は、昨年から本格的に原発のことを勉強しようと、すごく頑張って集まってくださるので、勢いわたしも力が入る。

いつもフレッシュでかつ、実態に則した話題をと心がけている。

航空機事故の場合、フライトレコーダーとボイスレコーダーは、事故機の会社の人間には解析の権利がない。しかしながら、原発の過渡現象記録装置は、今のところ一号機の一部が木村さんの勇気ある働きかけによって公表された以外は、何も出てきていない。全て東電が握りつぶしている。

こういうメッチャおかしい所に光を当てて、なおかつデーターが示す矛盾を説明した。

20分のレクチャーの後、チャイナルームの美味しい料理を食しながら、延々と原発の話が途切れない。濃ゆ〜い時間だった。

今回が初出席のドクターには、ちょっと入ってこれないほどの知識と真実を見つめる目が、この役員会のメンバーには育っている。大変光栄なことだ。

さて、みなさん東京都民である。

大いに迷って迷って、どちらにするのか・・・大ディスカッションになった。

わたしたちは医師である。医師として、国を守るためにしっかりとした行動を取ろう、と、会長の角田医師。副会長の渡邊医師。

そんな尽きない話が遅くまで続いた、グランハイアットのチャイナルームでのひとときだた。

 


タオルとっても助かります!! 引き続き、どうぞよろしくお願いいたします☆

【東京のまけないぞうサポーター カトリック暁星聖堂の まけないぞう応援グループ「マリア隊」の 山崎和美さん、吉澤美枝子さん、田中純子さんより うれしいお便りです】
「いつも被災地支援の『まけないぞう』のご協力ありがとうございます。
もうすぐ東北の震災から3年たちますが、現地の復興はまだまだで、被災者の間でも格 差があり、特にお年寄り、障害の或る方など、立場の弱い方が置き去りにされています。そういった弱い立場の方に『まけないぞう』を通して寄り添う活動を被 災地NGO恊働センターはしていますが、寄付に頼っているタオルが足りません。どうぞ1本でも2本でも、おうちに眠っているタオルなど、ご協力をお願いし ます」・・・
と、先週の教会新年会で呼びかけたところ、今日早速、家にためているタオルが一杯あったので〜と、持って来て下さった方がありました。
ビニール袋剥 いて数えたら、55枚!もありました。
前から頂いている色タオル15枚も足して、70枚を神戸に早速送ります。
タオルはず〜っと募集中! 直接送って頂け る方は、下記HPに詳細があります。
1本でも何本でも、本当に助かりますので、どうぞよろしくお願いします。
http://www.pure.ne.jp/~ngo/zou/towel_j.html

このように箱を置いていて、集めているのですが、今朝はどど〜んと入りきれない程あって、キャー!嬉しい!っと写真もちょっとぶれてます。
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今日いただいた55枚
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元々頂いたり、バーゲンで買った15枚を足して、全部で70枚です。嬉しい〜!
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2014.1.20

2014年1月20日 月曜日

これから書くことは、今まで、自分でもどうするべきなのか、考えに考え抜いて、友人たちと討論を重ねた結果に、もう一度、自分なりの考察を加えたものだ。

 

 

まず、脱原発候補の一本化について

 

20日午後時点で、宇都宮氏の政策は、パーフェクトなものが出ている。それに比べ、細川—小泉陣営は即時原発停止以外、全く白紙の状態だ。これは一緒になりようがない。両者の志のベクトルは同じようでいて、全く違うのだ。

 

宇都宮氏の5つの政策の第一番目は「世界一働きやすく、くらしやすい希望のまちを東京」をつくる、とある。福祉政策・労働政策に配慮した街を作ろうというのだ。東京都ならではの高齢独居の方々への配慮が行き届いているし若者の貧困にももちろん配慮したものだ。税収が充分にある東京では政府からの交付金無しで、これらの政策が自由に打てるのが東京の強みである。そういう意味で、宇都宮氏は国レベルでは後退し続けている「ナショナルミニマム」をより東京に則した「トウキョウミニマム」へと導いてくれることだろう。

また、五輪より前にバリアフリーな東京に、というのはとても実情に則したものだ。外交も東京—ソウル—北京の3都市長会談をやるなんて、最高のアイデアである。

唯一、わたしが不満なのは、原発政策が3番目に来ていることぐらいだろうか。

それ以外には、何ら欠点はない。ひじょうに優れた公約だと思う。

第一、選挙対策本部の副部長は、海渡雄一弁護士である。海渡さんは昨年ウクライナに一緒に行った仲間なのだ。海渡氏の災害対策・原発対策には非の打ち所がない。

 

一方、細川—小泉陣営はどうだろうか。

「原発即時廃止」ということ以外、何ら分からない。

他の政策が全く不明だし、細川さんは言われているように直ぐに放り出してしまうお殿様だろう。しかも年齢もいっている。健康面やバイタリティーは宇都宮さんに分があるのではないだろうか。第一、何で小泉さんが直接出ないのか。

小泉さんの本当の「真意」というものは、一体全体何処に有るのだろうか?

都政に脱原発なんか持って来て、どうかしている、という人もいるだろう。そんな事よりも、景気対策や福祉政策や諸々のことの方がよっぽど大切だ!、と。

 

いや、ちょっと待って欲しい。

 

小泉さんが得意のシングルイシューで選挙を戦おうとしていることに、わたしは内心、「天の配剤」だ、と思っている一人なのだ。

 

恐らく二人の総理経験者は、福島原発の事故を見て、内心これは大変なことになってしまった、と誰よりも思っているに違いない。あれだけの事故が起きたのだから日本の原発は、きっと民主党政権に因って止まると思っていたに違いない。しかし、そうはならなかった。意外にも民主党政権は、この事故に対して、ちゃっちい幕引きを図ってしまった。

そこで二人は危機感を募らせた。このまま浜岡原発が動いていれば、日本に未来はない。文字通り、この国の歴史は終わってしまう。

細川—小泉に共通している概念や政策は、唯一、ここだけだろう。細かい事なんか決まっちゃいない。

 

そんな候補が出て来て、本当に良いのだろうか?

 

答えは、良いのである!

正に天の配剤なのだ。この二人は十分に魅力的な候補であり、実情に即した最良の候補だと、わたしは思うのだ。それではその理由を述べよう。

 

まず、二人の見解、原発即時廃止は決して揺るぎようがない・・・「脱原発を直ちにしなければ、殊に浜岡原発の燃料棒を即刻、全て他に移さなければ、東海地震と同時に東京は21世紀のポンペイになってしまう」

 

この二人は恐らく、心からそう思っているに違いない。今のまま東海地震が起これば、近代国家としての日本は終焉を迎えるだろう、という認識がぴったりと一致しているはずだ。

そこで、小泉さんは原発即時廃止に向けて、その道を探りながら見識を深めてきた。

「原発を止めないと日本は終わってしまう」とだけ叫んでいても、納得しない層が沢山居ることを知っているからだ。311前までは、自分もそっち側に居たのだからよく分かっているはずなのだ。

「そういう輩の矢面には自分が立つから、あなたが都知事をやってくれ」と言って、細川氏を口説いたのだろう。それで、細川氏は小泉の覚悟のほどを知って、この暴れ馬に乗ったのではないのか。

 

結論から言って、東京で原発即時廃止を叫ぶ。しかも元首相が二人三脚で立つ。

これは、国内的にも国際的にも非常に大きな反響を呼ぶ事だろう。

浜岡が今のままでは、東京がポンペイになってしまうことは、日本人よりも外国人の方がずっと詳しく知っている、詳しくシュミレーションをしている。

日本の中央防災会議の「南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ」の長である、河田恵昭氏が敢えて政府の意向で最悪のシュミレーションに浜岡原発・伊方原発の事故を入れなかったが、アメリカやEUではとっくに21世紀の世界最大の関心事として、南海トラフ地震のエフェクトの研究に余念がない。知らないのは、我らが日本人だけなのである。

 

つまり、世界が固唾を飲んで見守っているこの大問題に、日本人として初めて大きなアクションを始仕掛けたのが、細川—小泉のコンビなのだ。

恐らく、選挙の中盤を過ぎる頃から、世界中のマスコミの関心が集まることだろう。

それはそうだ。21世紀のポンペイは、黙って座して死を待つ事を止めようと動き始めたのだから。

最近、何人かの新聞記者と話しをしていて、「東京は21世紀のポンペイになる」という、ごく当たり前の事が分かっていないのだ、ということが分かっていたく狼狽をしている自分が居る。

 

ところで、東京は21世紀のポンペイになるという事実は、実は海渡雄一弁護士もよく分かっている一人だ。しかし、宇都宮氏の選対本部は、敢えてこれを一番目に持ってこなかった。

それに対して、細川—小泉はこれだけで闘おうとしている。

 

軍配はどうだろうか。

 

わたしはこの選挙が、安倍政権にブレーキをかけるのみならず、もし細川—小泉が勝てば日本という国は大きなパラダイムシフトが起こるだろうと踏んでいる。

政策は、何から何まで宇都宮氏に利がある。

宇都宮氏に任せれば、おそらく東京は「卒の無い」暮らし易い、いい都市になるかもしれない。

 

しかし、今の日本には、細川—小泉の突破力がもたらす、そう言ってよければ、「希望」が必要なのではいか。自分の一票が日本を変えるさざ波を起こして、やがて大きな潮流になってゆく可能性がある・・・新しい産業が興り、人々は目覚め、世界の中枢の国として震災から復興してゆくという、大きな「希望」を持てるようになるのではないだろうか。

「私たち日本人は、311で原発敗戦国になってしまった」

昨年、ともにウクライナを旅した同い年の友人の弁護士がそう言った。上手い喩えだ。

311で東京は揺れに揺れた。物理的にも精神的にも、本当に揺れた311だった。

気がつけば私たち東京の人間は、福島県の人々にたいへんな迷惑を掛けてしまっていたことを改めて思い知った。

そうして裏に蠢く、原子力ムラという名の大きな汚い利権のピラミッドにも気がついた。

けれども、自分の力ではどうすることもできなかった。

「日本に54基もの原発があるなんて、知らなかった。第一、原発とはこんなに危険なものだったのか。原発は無い方が良いに決まっている。けれども、どうやって止めるのだろう。反対署名にはサインをした。デモをやっているのも知っている。しかし、選挙の争点にすらならないではないか。何か解決策はあるのだろうか・・・」

大方の人々は、何となくそう思ってきたのではないか。

311は東京の人間に、自分の無知と途方もない無力感をもたらした。自分が生きている間には、この汚染は到底止まらないだろう。行く先が本当に暗くて不安だらけだ。いったいどうすれば良いのだろうか。殆ど諦めていた私たちがいた。

そこに救世主のように現れたのが、細川—小泉だった。

しかも、原子力に代わる代替エネルギーを引っさげて登場したのだ。オペラや歌舞伎三昧の元総理と世界的な陶芸家となった元総理。二人の総理経験者だったのである。

こう言ってよければ、「権力の強みを知り尽くした二人」なのだ。

この二人が正論を言えば、本当にシングルイシューで東京都知事選挙を境に、この国の戦後はパラダイムシフトが起こるのではないだろうか・・・知らず知らずのうちに、嫌が応にも夢は膨らんでゆく。

安倍政権やそれに群がった人々は、311後の復興の明かりを五輪に観ていたのかも知れない。公共事業や異次元の金融緩和で潤った人々だ。

しかし、たった今、この苦しみを転換できるのは、諸悪の根源である原発から即刻脱却することではないだろうか。少なくとも、私たちは311以来、初めての大きなチャンスを手に入れようとしているのだ。

ここ数ヶ月間、小泉純一郎はわたしの心に住みついて、わたしをずっと揺さぶり続けてきた。その軌跡はこの日記でも辿る事ができるほどだ。

首相時代は全く彼の政策には反対してきた自分が居た。にもかかわらず、この数ヶ月間、彼に心を鷲掴みにされてきたのが正直なところだ。

だからわたしは誰よりも、その理由を深く考え自分を納得させたかった。そうして出た答えを、今こうして綴っている。

そうだ。もしかしたらこの二人は、原発敗戦国であるこの国に、明るい未来をもたらせてくれるかもしれないではないか、と。私たちが本当に欲しているものは、小さいながらも安定した暮らしなのではなく、もしかしたら届かないかもしれないが、遠くに燦然と輝く「希望」なのではないか、と。

もしも日本が世界の原発マフィアから解き放たれて、原発列車から飛び降りるのであれば、運転手は小泉・車掌は細川でなくては決して成功はしないだろう。宇都宮運転手と海渡車掌ではまずは無理だろう。宇都宮号に乗れば安定した暮らし待っているかもしれない。しかし、小泉号には「希望」があるのだ!

と、いう訳で、わたしは大きく間違っているのかもしれないが、今回の都知事選は細川—小泉に夢をかけてみたいと思う。

 


2014.1.19

2014年1月19日 日曜日

久々の2連休は、友人の展覧会に行く予定だったのだが、土曜の朝から、胃腸炎を起こして、寝込んでいた。

日曜日午後にノロノロ起きて、洗濯などをしている間に、少しずつ体調が戻ってきた。

大相撲の中継なども観てしまって、遠藤 と大砂嵐の一番、面白かった。

火曜日の講演に備えて、パワポでスライド作り。

20時に稲嶺さんに当確が出た。4100票差で勝利した。

南相馬市長も桜井さんが大差で勝った。

ちょっといい気分だ。他地域の民意は他地域の民意を励ますよなぁ。

久々にゆっくりしてしまった週末が終わる。

爪を切って、そろそろ眠ろう。

バンザイの代わりに踊る名護の冬

 


1月17日 あの悲しい阪神淡路大震災から19年。被災した神戸の仮設住宅で生まれた「まけないぞう」を、最後の作り手さんが「卒業」される日まで応援します!19 years have passed since Jan.17, 1995 Kobe-Hanshin Awaji Earthquake. Makenaizo (Never Give up Elephant) was born in Kobe soon after this desaster.

2014年1月17日 金曜日

1月17日 あの悲しい阪神淡路大震災から19年。
まけないぞうは、被災した神戸の仮設住宅で生ま れました。R0024969
それから今にいたるまで、日本と世界のいろいろなところで被災された方々に寄り添っている まけないぞう。
あの日のことを忘れず最後のおひとり がぞうさんを「卒業」される日まで、ずっと応援します。
まけないぞう♪
***
19 years have passed since Jan.17, 1995, when Hanshin Awaji Great Earthquake had hit Kobe & all the other affected cities & towns in Hanshin Awaji Region in Western part of Japan.
It was such a terrible disaster when 6,434 persons lost their precious lives due to the earthquake & the fire which was caused by the terrible quake.
Makenaizo (Never Give up Elephant) was born in Kobe soon after this big earthquake at one of the temporary housings there.
Since then, Makenaizo Elephants have been spreading from Kobe to all over Japan & the world where they bring the power & the smile that make the affected people not only in the affected areas in Japan but in other parts of the world cheered up so much.
R0024984We will always remember the day of Hanshin Awaji Great Earthquake, and all the ather days when lots of affected people suffered from the disaster all over the world.
We will never stop supporting this project until the very last person who makes this elephant-shaped cute hanging towels graduates from Makenaizo Project.
Never give up! Makenaizo!!!


2014.1.16~17

今夜は久々の木仙会。

寝てしまうかなと思いつつ、座禅を組む。

無になる、空になるということを意識すると、なかなかスイッチが切り替わらない。

 

1995.1.17。あの日は火曜日だった。

長らく闘病していた母が死んで4週間。誰かに起こされて、テレビをつけた。

そこからは、神戸に入ることだけを考えていた。

茅場町にトレッキングシューズを買いにゆき、横浜フリューゲルスのGKだった森さんが貸してくれたグラウンドジャケットを着て、土曜日の朝、伊丹空港に降り立った。その後は・・・

 

木村清孝先生の声で静かな現実に戻った。

 

間もなく、神戸の街に19回目の1.17の朝が来る。

こう言ってよければ、わたしが最も自分らしい目を獲得した日、ではなかったか。

だからその目は、今も、これからも、瞑ることはできない。

 

原発を止めなくては、と、誰よりも切実に思う。

最近では、「どんな手段を用いても」とも思う。

止めたい人の理念や、止められない人の利権や、そんなことなどどうでもいいという無関心の人の空気など、それぞれの人々に数多の事情があることだろう。

みな、それぞれのフィールドで関心を惹起してゆくしかないのだろうが……。

しかし、止まってこそ国があり、動いていれば国は滅ぶのだ。こんな簡単な事実を、どうやって皆が共有できるのだろうか。

 

木村清孝先生を囲んで新年会兼、今年度で東京から離れられるということで送別会にあいなった。寂しさをこらえても、自然と原発を巡る話しが話題の中心になった。

こんな哲学的かつ挑発的な禅問答が許される場がなくなってしまうことが、今のわたしにはいたく寂しいのではあるが。

 

日本橋の1.16の木仙会から、神戸の1.17に切り替わる晩だ。

 


東京新聞

2014年1月15日 水曜日

【秘密保護法 言わねばならないこと】

(9)医療不信生む恐れ 医師 青木 正美氏

写真

 閉鎖的とされてきた医療の世界は二十年ほど前から、風通しが良くなった。それまで医師側のものだったカルテは患者自身のものになり、医師も隠さなくなったからだ。特定秘密保護法は、患者と医師の関係を引き裂こうとしている。

 特定秘密を扱う公務員には適性評価が行われる。調査項目は薬物や精神疾患、飲酒などの個人情報で、多岐にわたる。政府から照会を受けた病院には回答義務があるとされている。

 患者となる公務員のほとんどの個人情報が政府に持っていかれてしまっては、公務員は体調を崩しても病院に行けないし、医師にも不信の目を向ける。

 医の倫理に関するジュネーブ宣言では「患者が亡くなった後でも、信頼されて打ち明けられた秘密は尊重する」とある。秘密保護法はこの精神を傷つける。

 反対する医師と歯科医師の会の署名者は成立時には三百人程度だったが、いまや五百人を超えた。医療分野でも反発は広がっている。

 十九年前に阪神大震災が起きた。私は被災地でボランティアをしたことを機に、災害復興学を研究している。東京電力福島第一原発事故は、私にとって想定外の現実を生んでいる。福島のあちこちで医師と患者の信頼関係が崩れている。

 原因をたどると、放射能の被ばくを恐れている患者や子どもを持つ母親らが「正しい情報が明らかにされてない」と感じていた。政府が事故直後、放射能に関する情報を出さなかったことが、目の前の医師を「自分の命を守ってくれる人ではない」と本能的に感じさせてしまっている。秘密保護法は国民の医療不信すら招きかねない。

 あおき・まさみ 1958年生まれ。麻酔医。特定秘密保護法に反対する医師と歯科医師の会呼び掛け人。

 


2014.1.14

2014年1月14日 火曜日

早く寝たいのだが・・・

わたしは小泉純一郎氏の総理大臣の時の政策は、ハンセン氏病患者さんの控訴をしなかった事以外、全く意に合わなかった。

殊にイラク戦争に派兵したことは、今思い出しても胃が痛くなるほど痛恨の極みだ。

しかし、昨年の毎日新聞の山田記者の記事が出たときから、わたしは猛烈に小泉さんを支持してきた。

恐らく、彼ならば原発を止めることができる。脱原発を可能にできる。

小泉氏は、郵政民営化のシングルイシューで解散総選挙を打った。しかも、見当違いの解散だったことは、知っている人は知っている事実だ。

財政投融資のカラクリを我慢できなかった小泉さんだったが、解散を宣言した時には、そろりと財投の法律は変わっていたのである。

その事実を小泉氏は後から知ることとなったが、その日、官邸に集められたブレーンたちは知恵を絞って絞って、郵政解散の大義名分を作ったのだった。

即ち、小泉さんほど、総理大臣の権力の強さを知っている総理経験者は居ないのだ。

自分のミスでも衆議院を解散できる。

なれば、その気にさえなれば、どんなに強大で強固な官僚組織があっても、どんなに電事連が資金を持っての支配力が強くても、この国の総理大臣が「白」といえば、黒いものも白いものにすることが可能なのだ、と。

しかし、現役ではないのだから、その事実を安倍晋三氏に身をもって教えたかったのだろう。けれども、安倍氏は聞く耳を持たない。そこまでイマジネーションが持てないのだろう。

さて、あの毎日新聞の風知草を読んで以来、わたしは何度となく、脱原発の市民運動の人々に、小泉と組めというメッセージを送ってきた。

しかし、この人たちも最終的に、自分の理念が大事なのであって、決して小泉とはくっ付かなかった。

はっきり言おう、それは大失敗である。

もう理念の時代は遠に終わっているのだ。理念を通しているうちに、必ずや南海トラフが来てしまうだろう。南海トラフ地震が一発くれば、一瞬で近代国家としての日本は終わりである。首都圏3500万人の被ばくは避けられない。この国の近代文明としての役割は、その瞬間、ジ・エンドなのである。

崇高な理念は必要でないなどと言ってはいない。しかし理念を取るばかりに、国が滅びてしまうのなら、本末転倒でしょう?もっと柔軟にしなければ、この国を救うことは出来やしないのだ。

しかしのー、此処急に、細川擁立には参った。

これはD通の脱現票の潰し合の作戦だ。

細川氏とは銀座の飯屋や長野新幹線の中で、たまにお見かけする。

もう現役のご尊顔ではない。第一、一晩で間接税をぶち上げた、あの超ひどいセンス。

この2人は、脱原発では意欲も買う多いに買う。しかし、方や財投の法律の変更を知らずに突っ走った輩と、こなたいきなり夜中に大型間接税をぶち上げて、しっぽを巻いて逃げ出した輩だったではないか。過去の失敗は問わないにしても、ちょっと今の現状を考えて欲しいものだ。

それに比べて、宇都宮さんのしっかした理念と、防災対策、脱原発への正確な現状把握は、他の追従を許さないものがある。

新聞やテレビでは、泡末候補扱いになっているが、マスコミさんよ、私たちは起こっているんだぞ!

あんなインチキな新型インフルエンザワクチン騒ぎで、最前線の医師たちがどれだけ舛添氏に振り回されたが、未だにみんな覚えているぞ。

なにはともあれ、舛添は論外である。小泉付き細川D通チームも、結果的には脱原発崩しのタッグにしかみえない。

小泉純一郎さん、万が一、あなたがこの国の原発が殊に浜岡がヤバイと心底思っているならば、今からでもおそくないので、宇都宮氏に合流をして欲しい。

東京で脱原発が勝てば、しかも宇都宮氏に小泉氏が乗れば、日本は何とか生き残れるかもしれない。しかし、細川氏では絶対にダメだ。

ねえ、小泉さん。今、最も問われているものが、あなたには分かっているのか? それはあなたの本気の本気度なのである。

ねえ、小泉さん、こんかいばかりは、マジにみんなで日本という小さな国を、残そうではないか!

 


2014.1.13

2014年1月13日 月曜日

関西学院大学の災害復興制度研究所のシンポジウムを終えて帰宅した。

毎年毎年、このシンポジウムを企画し主催している山中茂樹教授には頭が下がる。

と同時に、このシンポジウムに集う、神戸を始めとして中越、そうして東北の災害復興の現場の面々が本当に素晴らしい。

 

今後この国が迎える南海トラフ地震の時も、首都直下地震の時も、今までがそうであったように、この研究所に集った面々が最大限の知恵を出して災害復興を担ってゆくことだろう。

 

一日目の円卓会議で、子ども・被災者支援法が33市町村に限定されてしまった現実にほぞを噛んでいる場合ではなく、「来るべきアウトブレイク」に対して、現行の健康保険制度を遺憾なく使うべきだという話をした。

 

関学には、色々なメンバーが揃っている。法律家、経済学者、社会学者、文化人類学者、歴史学者、ジャーナリスト等々。

そうしてその誰もが、かつては自分が被災者だった、あるいは被災地に暮らしている人々なのだ。震災を経験し、その経験から学び、社会を動かし法律を作ってきた人々なのだ。

 

だからこの関学のシンポジウムは、わたしには「知の集積回路の中心部」だと思っている。ここの面々に何らかの意見を投げておくと、それがやがて醗酵して熟成して、いざという時にものすごい知恵が出てくるからだ。

 

「どんな素晴らしい法律を作っても、その国の財政を上回るような規模では決して運用できない。だからこそ現行の健康保険制度を使い、そのつど法改正も視野に入れ医師・法律家・保険医協会などがタッグを組んで、最前線の医師が孤立しないようなネットワークを構築しようではないか」

「日本の国民医療費が約40兆円。一ヶ月3兆円以上の規模の医療費の請求(レセプト)が今はオンラインで動いている。大災害があった時には、このビッグデーターから直近の患者情報を取り出すことができることを知っていて欲しい。レセプトは患者本人の開示請求で情報開示が可能なデーターなのである。緊急時にこれを使わない手はない」

 

この2つのことを発表して、一日目は終わった。早速に津久井進弁護士がわたしの意をすくい取ってくれた。これで任務完了。彼の脳みそに少しでも足跡が残れば、上々なのだ。

夕方からの交流会は楽しい会になった。医療研究班の皆さんとも一年間、研究会を共にしてのお疲れさま会にもなった。

 

2日目のシンポジウムの基調講演は、東北学院大学の佐々木俊三先生。「哀傷(かなしみ)と餐応(ふるまい)——震災が開示した問いについて——」、この講演にたいへん感銘を受けた。

 

わたしたち人間は母乳を飲んで、つまり母の身体を食べて成長をしてゆくものだ。

津波で一家がバラバラに逃げた青年が丘の上から、逃げ遅れた母を見つけて声を限りに叫んだ。母は青年に「しっかり生きてゆくんだよ」と叫んで黒い津波に飲み込まれて行った。

人とは死に行く自分の絶望の未来ではなく、他者である子どもの未来に希望を託して、声をかけることができるものなのだ。

 

聴きながら涙が出た。

94年に母が死ぬる前に、彼女はわたしに言った。

「どんなことがあっても、生きてゆくのよ。必ず生きてゆくのよ」

 

あれから、間もなく、阪神・淡路大震災があって、わたしは現地に入った。

母の死や諸々のことにうちひしがれながら、そういう今から思えば取るに足りない事なのだが、それまでの人生で最悪な時期に被災地に入ったのだった。

その後のことは、もうよく覚えていないのだが、以来、わたしは災害復興の世界に引き込まれ、今を迎えることとなった。そんな事を、ふと思い出した。

大災害の時代に生まれ合わせたからこそ慮れることもあるのだ、ということを改めて思った成人の日だ。

 

さて、と。

今夜は少し早くに眠ろう。

 


2014.1.11

2014年1月11日 土曜日

わたしの一年は、毎年、阪神・淡路大震災の時期に行われる関西学院大学の災害復興制度研究所主催の シンポジウムで始まる。

今年も1月12日と13日に西宮の関西学院大学で行われる。

 

今年は一日目が丸々、福島関係に当てられて、大円卓会議が半日続く予定だ。

この中で、わたしも福島第一原発事故に対する医療支援のあり方について、今年度の研究会のまとめを発表することになっている。

 

スライドやプリントはとっくに閉め切られているのだが、何かが足りない、何かが違う。

日本全国から災害復興のスペシャリストが揃うシンポジウムなのだ。この際、しっかりとした提言をしなければ……。

 

しかし、子ども・被災者支援法があんな不完全燃焼の法律になってしまったからには、実際的に被ばくされた人々の健康を守ってゆく手段の提案をしなくては、意味がないではないか。

知恵を絞れ、知恵を……などと、もう10日以上も、いえいえ一ヶ月以上も考えているのだが、なかなか降りてこないのだ、知恵が……。

 

それにしても、子ども・被災者支援法は復興庁、放射線調査と学校健康診断は文科省、除染や健康管理は環境省、食物の調査は農林水産省、被ばく労働管理は厚労省……大体ね、こんなに縦割りだったら、誰が責任を持つんやろか。

 

ここからして、既にこの国は間違っている。

災害復興では、リスクは分散化しても責任は集中しなければ、全く誰も責任を取らないままになってしまうではないか。

 

と、いう訳で、日付も変わりそうだ。

 

スルーマイルやチェルノブイリ事故と違って、世界で最も成熟した医療技術と国民皆保険制度のある国で起こった、初めての原発事故が福島第一原発事故なのであからして、被災者の権利を充分にカバーできなかった子ども・被災者支援法のあり方について、今さら遡って後ろ向きな議論ばかりしていても始まらないような気がするのだ。

 

よっしゃ、発表内容を変えよう。

 

朝の飛行機まで、まだまだ時間があるのだから。

 


2014.1.9

2014年1月9日 木曜日

連載している年末の原稿の締め切りが、いつも守れない。

困ったことなのだけれども、本当にここ数年、守る事ができない。

すると、正月休みに原稿書きが待っている、という生活をここ数年している。

このズボラなわたしの原稿は、いつも編集者のNさんがバッチリと受け止めてくれる。

今夕方ゲラが送られてきて、もう素晴らしく有り難いの極み!

わたしはこの連載に、ここ数年、地震災害や原発震災の話を書いてきた。

内容は重いができるだけソフトに書きたいと思ってきた。読み手は医者なのだが、余りにも直裁的な表現だと、災害関連の内容は読む側の心に高い壁を作ってしまうからだ。

災害をもっと身近にとらえて日常の中で考えて欲しい・・・いつもそんな風に思いながら原稿を書いてきた。

しかし、最近は自分にもこの国にも「時間がない」と思うようになっている。

それで今回は、いつもと違って原発事故そのものについて踏み込んだ内容になってしまった。オブラートに包むのを止めてみたのだ。

すると編集者のNさん、すかさず挿絵にキュートな原発を入れてくれた。

暖かい励ましのメールが返ってきた。

メールのやり取りだけで、お目にかかった事もないNさんなのだが・・・。

先ほど東京に初雪がちらり。少し柄にもなく、目頭が熱くなった晩だ。


お正月明け さっそく「ちびっこ まけないぞう応援団」です。今年も「まけないぞう」で笑顔の毎日でありますように☆ 

2014年1月8日 水曜日

【東京の喜多さんより。「 新潟からお正月に来てくれたいとこたちと、まけないぞうさんをいっしょに応援しています!!」】

1月7日 きょうは「七草粥」の日ですね♪ そろそろお正月気分から、年明けの仕事モード。学校も始まって、また忙しい毎日ですね。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
東京のまけないぞうサポーター ちびっこちゃんのパパ 喜多さんから、可愛らしい「ぞうさん」のお友達の写真が届きました。

年末年始は、離れた家族と会える機会が増えますね。
喜多さんのところにも新潟のいとこさんがいらっしゃり、まけないぞうを紹介してくださいました。
「作り手のおばあちゃん、がんばってくださ~い」と、かわいい声が聞こえてきます。
kitasanJan2013

makenaizoneにつないでくださった、マリア隊の吉澤美枝子さん いつもごいっしょに応援ありがとうございます☆
喜多さん、かわいらしいお写真 ありがとうございます!!
被災地の作り手さんにお伝えしますね☆
今年もまた元気な一年になりますように。
ごいっしょに引き続き「まけないぞう」さんで 被災地を忘れずに、たくさんの暖かい笑顔をお届けしてまいりましょうね。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。


2014.1.6

2014年1月6日 月曜日

本日より仕事始め。

 

昨日まで、9日間も掃除・調べもの・原稿書き・DVD観て・紅白のあまちゃん・駅伝・本読んでウダウダしていた。つまりは9日間も引きこもっていたので、昼夜逆転で好きな時間に起きて本読みながらいつの間にか寝てしまったりしていたので、一気にスイッチが全開になって、身体も心も切り替えるのが大変だが、それもそれでとても気持ちがいい。

 

本日は午後から宇都宮健児先生が東京都知事選に立候補の記者会見。

司会は選対本部副長は海渡雄一弁護士。

IWJで中継していたのだが、なかなか良い記者会見だった。

 

会見の中で最も良かったと思うのは、オリンピック対策だ。

誘致が決まる前だったら、素直に降りればいいのだが、これだけ決まってしまい、他の候補地の厳しい状況が伝わってくるとまさか降りる訳にはいかないだろう。

 

ならば、オリンピックよりもむしろパラリンピックをメインに考えて、東京の公共事業をバリアフリーの方向へもってゆくしかないと思う。

 

ヨーロッパでは1970〜80年代に粛々と行われてきたバリアフリー化を、遅ればせながら東京でもパラリンピックを目指して始めるのは大賛成だ。

 

各競技場はコンパクトにすることはもちろん、晴海の選手村はその後に分譲マンションにするのではなく、高齢者用の施設にするのはどうだろうか。大型病院や介護施設などホスピタルコンプレックスのような施設にする。

バリアフリー度を高めるために、バス網や路面電車を拡張する。

 

JRは莫大なお金を掛けて、わざわざ中央構造線の中を掘ってゆくリニア計画なんか止めて、主要都市部の路面電車化を実行に移すべきだ。

私たちの国は、「より早く」から「より安全」に、「より強く」から「より優しく」に切り替えてゆく時期なのだから。

 

とにもかくにも、多様な考えの多様な人々が暮らし良い街をつくること、それがひいては平和で安全な都市を造ることになる。

東京の高齢者対策は貧困対策でもあるし、若者や子育て世代が負の遺産を背負わないようにするためには、まずは雇用を生み出さなくてはならない。そのための社会的な基盤整備を東京都でやってしまえばいいのだ。

 

そういう意味でのブレーンは宇都宮氏の周囲には沢山いることだろう。

そうして宇都宮氏の理念をしっかりとサポートして行くことが何よりも平和で安全への近道だと思う。

 

あとは、首都直下地震対策が大きなポイントでもある。

災害に対しては海渡さんが付いているので、ほんとうに超安心だ。

都知事になったら、静岡県知事や浜岡原発の周辺首長としっかりとした原発防災計画を協議してゆくしかないだろう。

 

国の中央防災会議や原子力規制庁が浜岡原発廃炉をやらないのなら、首長レベルで対策を打ってゆかねばならない。というか、これからはしっかりとした災害へのイメージが出来ている首長が、首長レベルでやれば良いのだと思う。

その点では、今までのどの知事候補よりも、災害対策のブレーンが優れている候補なので、とても安心できる。

 

災害対策というのは、ひとえに「イマジネーション」だということが、20年ほど災害の第一線に携わってきて、唯一分かったことだ。そうして最悪のイマジネーションができる人が、実は本当に少ないということは大きな発見だった。自分が最も得意とする分野が、他の人には最も苦手であるという事実だった。

殊に原発震災に対して、最悪のイマジネーションを持続できるような、わたしが信頼できる人は日本にたった数人しか居ない。その中のNo.1、2が海渡さんなのである。

昨年の選挙では、そういうアピールもできないまま終わってしまったので、今回ははっきりアピールしてゆきたいものだ。

 

さて、来週のシンポジウムの準備が全然進んでいないのに、もう眠い。

今年こそは、こういう無計画もなくしてゆかないとと思う、仕事初めの晩だ。

 


トルコ イスタンブールへ「まけないぞう」x2頭と親子ぞうさん=4頭がお引っ越しです! Makenaizo Elephants arrived in Istanbul, Turkey

2014年1月5日 日曜日

【東京のまけないぞうサポーターの友里子さん&イスタンブール在住のあやかさんからのトルコ便りです】
turkey新年のお休みを利用してトルコのイスタンブールに住む学生時代からの友人のあやかのお宅へ「まけないぞう」2頭と親子ぞうを1セット、計4頭をお届けしました!
まけないぞうがトルコ初上陸だと嬉しいです!
あやかは「まけないぞう」の説明書を読み、その内容に感動し、その主旨を早速トルコ語で旦那様と娘さんに説明してくれました。
今年も東北の方々をはじめ世界中の人達が幸せになれますように願いを込めて。
ちなみに親子ぞうさんはちゃんと親子でもってもらいましたよ!
子ぞうを持っているのがあやかの娘さんのアイスちゃんです!
そして、これからきっとあやかは日本生まれのまけないぞうの事を周りのトルコ友達にも伝えてくれると思います。
―—
友里子さん、あやかさん、そして御家族の皆さんとトルコ初上陸のまけないぞうさん4頭のお写真、とっても感動しました!遠路はるばるイスタンブールまでやってきたぞうさんたちが東北の作り手さんのメッセージをしっかりと伝えてくれたことと思います。
あやかさん、トルコ語でご主人様やお嬢さんにまけないぞうについてご説明くださったとのこと、本当にありがとうございます!
19年前の阪神淡路大震災の直後に生まれて今年で19年の歴史のあるまけないぞうプロジェクト。
これからも作り手さんたちがこのぞうさんを作り続けられるようにトルコからも応援をよろしくお願いいたします!
またイスタンブールの風景の中でぞうさんのお写真を撮って送っていただけたらとっても嬉しいです。
4頭のぞうさんたち、トルコでいっぱい可愛がってあげてくださいね!

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