「311:ここに生きる」 @ローマ アジア映画祭 (2 いよいよ上映) ’311:In The Moment ‘ shown at Asiatica Film Festival in Rome, Italy (2)

2012年10月11日 木曜日

【ローマ(イタリア)のアジア映画祭Asiaticaに参加、上映された「311:ここに生きる」のご報告(続き)です】

10月7日(土)午後8時。「311 ここに生きる」の上映のため列をつくっている人たち。
2012年3月11日にパリで上映会を開催したグループ『千里の道』の菊池早苗さん夫妻も、パリから上映会へ来られました。
#パリでの上映会については、こちらの報告をご覧ください。

いよいよ「311:ここに生きる」の上映です。上映の始まるまえに、1分間の黙祷をお願いします と話す我謝さん。

「311:ここに生きる」 の1シーンです。英語とイタリア語の字幕が入っています。

「311:ここに生きる」のなかで「まけないぞう」を東京のクリニックの患者さんたちといっしょに応援する青木医師のシーンです。

「311:ここに生きる」の1シーン。 青木医師が述べる。
「痛みのある患者さんが、みなさん まけないぞうを「かわいい!!」と言って買っていかれます。 このぞうさんで (遠くにいても、被災地のことを考えて)何かできると思うんです」

「311:ここに生きる」 避難所でぞうさんづくりをする柏木さん。

 

仮設住宅をまわって ぞうさんの作り手さんたちに会いに行く増島智子さんたちのシーン。

「311:ここに生きる」上映が終了し、質疑応答。イタリアでも地震があり、その被害を受けた街の方が、発言されました。2009年の地震で大きな被害を被ったラクイラ(L’Aquila)の方でした。「ひとごとではない」という気持ちが伝わりました。
実は、翌日、大使館の大杉さんに伺ったお話によれば、3月に岩手県遠野市の郷土芸能である鹿踊り(ししおどり)の公演をローマで開催し、イタリアの人たちから復興への声援がたくさん寄せられました。そのとき、日本からだけでなく、2009年に同じく地震の被害を受けたラクイラの合唱団にも来てもらい、交流しました。
ラクイラは街中の至る所に遺跡、史跡のある街で、生活の場と史跡の混じってあったところが倒壊したため、調査等が完了しなければ復興も始められないという事情があり、被害を受けた地域一帯が封鎖され、今も手つかずのままという問題があります。
ラクイラから避難し、今も転居先で暮らしている人たちは、日本のこのたびの震災のニュースを自分たちの体験に引き比べて聞いたそうです。「知らない土地へ移り住むのは、ほんとうに大変なことです。避難先の暮らしに慣れたのでしょうか?子供たちは友だちができたでしょうか?元気が出てきたでしょうか?」と、日本の被災地のことを思いやっていたとのことでした。

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Makenaizo-Elephant’s new Italian friends!! Thank you very much Fabio and Caterina!!
さっそく「まけないぞう」を応援してくれる新しいイタリアの友だちができました!
ファビオさん(左)とカテリーナさん(右)

One more photo of Makenaizô-Elephant’s new Italian friend: Emi-san !! Thank you very much!
Emiさんもまけないぞうを買ってくださいました。

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Claire, Fabio and Caterina… Our new friends, Italian Makenaizô supporters! Great smile!
クレールさん、ファビオさん(後ろ)、カテリーナさんです。
そして、カテリーナさんから3人を代表して、さっそくmakenaizone facebookページにメッセージをいただきました。
# カテリーナさんからの感動的なメッセージは、こちらから、ご覧ください。
Claireさんが言っています。
Simbolo della rinascita Japponese post Tzunami
「まけないぞうって 津波のあとの日本
の再生のシンボル」。

 ローマ在住の日本の方たちも「まけないぞう」を応援してくださいます。
左から 大杉さん、田中、大谷さん、安部(米山)奈緒さん、安倍健二郎さん。
ありがとうございます☆ 「まけないぞう」がローマにお引っ越ししたことを、作り手さんに伝えますね。

我謝京子   
「無事にイタリアプレミアの上映が終わった。

上映時間が遅れたので、映画が終わったのは、夜10:00すぎ。それから質疑応答と夕飯、今時計を見ると1:36amだ。
地震国
イタリアでの上映は、いかにして復興していけばいいのか、真剣な他人事ではない質問がでた。
質問者は、質疑応答後にも、イタリア
で地震からの復興を続けている町で、ぜひ、この映画を見せたいと話していた。
その人が言い残した言葉が印象的だった。The town is not made by stone but people. (街は石で作るのではなくて、人々によって作られるものなのだ)   建物だけでなく、人の心も、共に復興していけるまちづくりってい
うのは、どんなものなんだろう。」

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上映が無事終わって、ほっとした顔の我謝京子さん。
フィリピンのPaul Sta.Anaさん(左)、ドイツ/パレスチナの映画を作ったPary El-Qalqiliさん(我謝さんの右)、映画祭のオーガナイザーの人たちといっしょに。


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