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makenaizoneが、いまぜひ読んでほしい、観てほしい、と思う本や映画の紹介です。メンバーの書いたものや創ったものも。


2012年12月18日火 午後1時から 「311:ここに生きる」が仙台で上映

2012年12月17日 月曜日

東日本大震災の被災地の女性の姿を追ったドキュメンタリー映画「311:ここに生きる」が仙台で上映されます。
平成24年12月18日火 午後1時から エル・パーク仙台スタジオホール 参加無料 申し込みが必要。こちらから↓
http://www.pref.miyagi.jp/site/ej-earthquake/forum2012.html

 


2012年11月23日  我謝京子監督が上智大学で講演/上映会

2012年11月28日 水曜日

【11月23日  我謝京子監督が上智大学で 「311:ここに生きる」上映会&講演会を行いました】

上智大学外国語学部イスパニア語学科の主催で 『OBOGに聞くイスパニアの仕事:我謝京子監督を迎えて ー「311:ここに生きる」上映会&講演会』が行われました。20121123a
我謝京子監督は、外国語学部イスパニア語学科の卒業生。イスパニア語学科を卒業してから現在まで、テレビという媒体を通したニュース報道の仕事に携わる中で、どういう選択をしてきたのか。どう悩んで、何をして、今があるのかということを、現役の学生さんたちを前に 熱く語りました。
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イスパニア語学科の吉川先生と学生さんたちが企画した講演会ですが、フランス語学科の高橋先生も協力、映画上映も合わせて行うことになったものです。
映画に出演されている 福島の菊地美保子さんがおいでになり、映画上映のあと、デイスカッションがおこなわれました。

菊池美保子さんから、福島では学校給食への放射能 の影響を気にする保護者が多いことから、母親たちに測定技術を習得させ検査する体制をビジネスとして補助金も受けながらスタートしたこと、母親たちは 菊池さんの会社できちんと社員として雇っていることなどのお話がありました。
放射能の見えない恐怖から安全性を正しくどう確認するのか、風評に負けないようにするにはどうするのか、そして何より福島に育つ子どもたちへ大人がなにができるのかを行動で示されていることに、会場からは感心しきりでした。
被災の現実にどう前向きに向かうのかという話は、ほんとうに学生さんたちの心に訴えたことと思います。

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吉川恵美子先生(上智大学外国語学部イスパニア語学科 :左)、我謝京子監督、高橋暁生先生(上智大学外国語学部フランス語学科 :右)
20121123b

まけないぞうの応援グループmakenaizoneのメンバーも、夕方のキャンパスへ駆けつけました。
写真は、若林まみ(後列 左)、青木正美(後列、中央)、高20121123c橋先生
我謝京子監督(前列左)、映画の出演者のひとり 菊池美保子さん(前列右)。

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makenaizoneメンバー 若林まみより
「我謝監督の後輩のみなさん、上智の職員の皆さんなど沢山の方々がいらして、盛会でした!
また今回は映画に出ていらっしゃる福島の菊地さんも会場にいらっしゃり、菊地さんからのお話もお伺いすることが出来て、とても貴重な時間を過ごすことができました!
青いまけないぞうのミチルちゃん 緑のまけないぞうのヴェルデちゃんも一緒です!」
Now @ Sophia University attending Gasha Kyoko-chan’s Lecture Meeting & the screening of her documentary film “311: In The Moment”. Blue Makenaizo, Never Give Up Elephant, Michiru-chan is also with us!

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makenaizoneメンバー 田中純子より
「すばらしかったです。コムソフィア賞の時とはまた違って、学生さん向けに、どういう選択をしてきたのか、どう悩んで、何をして、今があるのかというお話。連れて行った次女も感激していました。
働くお母さんとしての悩みにも共感!映画も何回見ても新しい発見があるし。娘にも見せられたし。
何と言っても、今日は 映画出演者の菊池社長さんのお話も直に聞けて、行って良かった〜!」
#2012年6月 コムソフィア賞受賞のニュースは、こちらからご覧いただけます。

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makenaizoneメンバー 内藤敬介より。

「上智の上映会とレクチャー、とてもいい会でした。
学生さんたちへ、京子さんの強くて温かいメッセージ、十二分に伝わってい るように感じました。
いわき市出身の学生さんは就職を控えUターンすべきか迷っていることを語り、また、卒論に除染をテーマにしている学生さんもいまし た。
震災は若い彼等彼女等にもいろいろな影響を与えているのですね。
京子さん、また、思い強くされているように感じました。私も引き続きサポートして行こうとあらためて思っています。」

我謝京子監督より
イスパニア語とフランス語の交流、すばらしかったです。そして最後の吉川先生のごあいさつも最高でした。やはり高橋先生のお力で、上映会もいっしょにできてよかったです。」

吉川恵美子先生より
「素晴らしい映画に出会えて参加した学生には大きな刺激になりました。」

高橋暁生先生より
「我謝さん、ほんとうに素晴らしい講演会をありがとうございました。大成功だったと思います。映画はもちろんですが、そのあとの我謝さんと菊池さんの対談から、聞いていた学生は多くを学んだようで す。今回我謝さんとお知り合いになれたこと、嬉しく思っています。5 年後、10年後も撮るのだとおっしゃっていました。我謝さんにしかできないお仕事でしょう。僕は僕で、おそらく大学教師としてできることがあると思ってい ます。そのつもりで、この場でがんばっていきます。
またお会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございました。」

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我謝京子さん NY〜東京をトンボ返りの来日 ほんとうに頭の下がる活動です。菊池さんは当日、福島からわざわざご参加いただき、学生さんたちに貴重なお話を聞かせていただいたこと、まことにありがとうございました。吉川先生・高橋先生、講演/上映会の実現へ向けてのご努力に感謝です。
まけないぞうの仲間と我謝監督と福島の菊池さんと上智大学の吉川先生、高橋先生、そしてイスパニア語学科・フランス語学科の学生さんたちがつながった、今回の講演/上映会・・・すばらしいイベントでしたね!

みなさん、このご縁を大切に、これからもいっしょに「被災地を風化させない映像作家」我謝京子さんと共に、がんばっていきましょう☆


アトランタの大学で『311:ここに生きる』と『母の道 娘の選択』 2つの作品を上映 ’311:In The Moment’ and ‘Mothers’Way,Daughters’Choice’ were shown at Atlanta, US.

2012年11月12日 月曜日

【11月10日- 11日の週末   我謝京子監督 アメリカの南 ジョージア州アトランタへ。】

アトランタはアメリカ合衆国の南部 ジョージア州の州都であり南部の中心都市。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)を輩出し、60年代の公民権運動の中心となったところです。1996年のアトランタ・オリンピックが開催された都市でもあります。
このアトランタには30以上の高等教育機関があり、今回の我謝監督の映画上映も、このうちいくつかの大学が会場になりました。

では、我謝京子さんの アトランタ報告をご覧ください。

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さあ、皆さん土曜日がやってきました。

今日はアトランタの大学で上映会があります。
午前は『311:ここに生きる』をスペルマン大学で、午後は『母の道 娘の選択』をアグネススコット大学で上映です。
日で2つの映画を上映するのは、始めてです。
自分でも客観的に2つの映画の共通点、相違点を見比べて見たいと思います。
311:In The Moment will be shown today at 1pm at Cosby Auditorium at Spelman College.
In the afternoon, Mothers’Way,Daughters’Choicewill be shown at Buttrick Hall Room at Agnes Scott College.

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スペルマンカレッジにきています。
こじんまりとした素敵な女子大学です。311:ここに生きるが今まさに上映されています。
紅葉が綺麗です。土曜日の午後な のにたくさんの方がきてくださいました。
受付の方々にもぜひ見ていただきたかったので、今日は監督自ら受付しています。
もうすこしたったら、受付のかわり の方が到着するので、劇場に入って観客の方々の反応を見たいと思います。
この映画はもう世界各地で何度も何度も見ましたが見る場所観客層で全く違って見え ます。映画ってすごいですね。— 場所: Spelman College
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アグネススコット大学で満席の会場で母の道娘の選択を上映出来た事に感謝です。
アジア系の方、アフリカ系の方、ヨーロッパ系の方といろんなバックグラウンドを持った人たちがきてくださったことに感謝です。
とても温かい上映会でした。

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3 大学での上映終えて気がついたこと。
映画には、目で楽しむもの、頭で見る映画そして心で見る映画がある。
私の映画はこのうち心で見る映画なんだってわかっ た。そして心の成長には終わりがない。だからだろうかいろんな経験をして心が豊かに成長し続けている人が私の映画を好む傾向がある。
心の成長って面白い。 10代、20代でもとても成熟した心の人がいる一方で、高齢でもそうでない人もいる。
そして心を成長させることができるかどうかは、結局のところいっつも 心と一緒にいる自分次第なんだね。
そしていかにまわりに同じように心を成長させていきた いと思っている人たちがいるかだなー。
私も心に栄養、成長続けなきゃ。体の成長はある程度限界あるが心の成長は無限大。
何だか一人でいろいろ考えた今朝の 朝食。もうすぐ空港にいかなきゃ。午後にはニューヨークに戻ります。
『母の道娘の選択』を上映したアグネススコットカレッジのミッションが素敵なのでここに投稿しますね。
きっとこのミッションに刺激されて色々考えたのかもしれない。

— 場所: Agnes Scott College

I am now at the airport going back to New York.
アトランタを後にします。
何でだろう?アトランタの空気はやわらかいよ。ニューヨークと違うよ。

アトランタといえば風と共に去りぬ もちろん観光をする時間はゼロでしたが、少なくとも私の風邪、アトランタと共に去りぬしてくれないかなー

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また今回も、たくさんの出会いと、すばらしい発見があったのですね。
お休みごとに上映会・・・
風邪がなかなか治らない我謝監督。どうぞおだいじに!
11月下旬には、また東京にやってくる予定です☆
こんどは、上智大学のキャンパスで、学生さんたちに講演をし、『311:ここに生きる』を上演します。

 


「311:ここに生きる」 @ローマ アジア映画祭 (2 いよいよ上映) ’311:In The Moment ‘ shown at Asiatica Film Festival in Rome, Italy (2)

2012年10月11日 木曜日

【ローマ(イタリア)のアジア映画祭Asiaticaに参加、上映された「311:ここに生きる」のご報告(続き)です】

10月7日(土)午後8時。「311 ここに生きる」の上映のため列をつくっている人たち。
2012年3月11日にパリで上映会を開催したグループ『千里の道』の菊池早苗さん夫妻も、パリから上映会へ来られました。
#パリでの上映会については、こちらの報告をご覧ください。

いよいよ「311:ここに生きる」の上映です。上映の始まるまえに、1分間の黙祷をお願いします と話す我謝さん。

「311:ここに生きる」 の1シーンです。英語とイタリア語の字幕が入っています。

「311:ここに生きる」のなかで「まけないぞう」を東京のクリニックの患者さんたちといっしょに応援する青木医師のシーンです。

「311:ここに生きる」の1シーン。 青木医師が述べる。
「痛みのある患者さんが、みなさん まけないぞうを「かわいい!!」と言って買っていかれます。 このぞうさんで (遠くにいても、被災地のことを考えて)何かできると思うんです」

「311:ここに生きる」 避難所でぞうさんづくりをする柏木さん。

 

仮設住宅をまわって ぞうさんの作り手さんたちに会いに行く増島智子さんたちのシーン。

「311:ここに生きる」上映が終了し、質疑応答。イタリアでも地震があり、その被害を受けた街の方が、発言されました。2009年の地震で大きな被害を被ったラクイラ(L’Aquila)の方でした。「ひとごとではない」という気持ちが伝わりました。
実は、翌日、大使館の大杉さんに伺ったお話によれば、3月に岩手県遠野市の郷土芸能である鹿踊り(ししおどり)の公演をローマで開催し、イタリアの人たちから復興への声援がたくさん寄せられました。そのとき、日本からだけでなく、2009年に同じく地震の被害を受けたラクイラの合唱団にも来てもらい、交流しました。
ラクイラは街中の至る所に遺跡、史跡のある街で、生活の場と史跡の混じってあったところが倒壊したため、調査等が完了しなければ復興も始められないという事情があり、被害を受けた地域一帯が封鎖され、今も手つかずのままという問題があります。
ラクイラから避難し、今も転居先で暮らしている人たちは、日本のこのたびの震災のニュースを自分たちの体験に引き比べて聞いたそうです。「知らない土地へ移り住むのは、ほんとうに大変なことです。避難先の暮らしに慣れたのでしょうか?子供たちは友だちができたでしょうか?元気が出てきたでしょうか?」と、日本の被災地のことを思いやっていたとのことでした。

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Makenaizo-Elephant’s new Italian friends!! Thank you very much Fabio and Caterina!!
さっそく「まけないぞう」を応援してくれる新しいイタリアの友だちができました!
ファビオさん(左)とカテリーナさん(右)

One more photo of Makenaizô-Elephant’s new Italian friend: Emi-san !! Thank you very much!
Emiさんもまけないぞうを買ってくださいました。

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Claire, Fabio and Caterina… Our new friends, Italian Makenaizô supporters! Great smile!
クレールさん、ファビオさん(後ろ)、カテリーナさんです。
そして、カテリーナさんから3人を代表して、さっそくmakenaizone facebookページにメッセージをいただきました。
# カテリーナさんからの感動的なメッセージは、こちらから、ご覧ください。
Claireさんが言っています。
Simbolo della rinascita Japponese post Tzunami
「まけないぞうって 津波のあとの日本
の再生のシンボル」。

 ローマ在住の日本の方たちも「まけないぞう」を応援してくださいます。
左から 大杉さん、田中、大谷さん、安部(米山)奈緒さん、安倍健二郎さん。
ありがとうございます☆ 「まけないぞう」がローマにお引っ越ししたことを、作り手さんに伝えますね。

我謝京子   
「無事にイタリアプレミアの上映が終わった。

上映時間が遅れたので、映画が終わったのは、夜10:00すぎ。それから質疑応答と夕飯、今時計を見ると1:36amだ。
地震国
イタリアでの上映は、いかにして復興していけばいいのか、真剣な他人事ではない質問がでた。
質問者は、質疑応答後にも、イタリア
で地震からの復興を続けている町で、ぜひ、この映画を見せたいと話していた。
その人が言い残した言葉が印象的だった。The town is not made by stone but people. (街は石で作るのではなくて、人々によって作られるものなのだ)   建物だけでなく、人の心も、共に復興していけるまちづくりってい
うのは、どんなものなんだろう。」

***

上映が無事終わって、ほっとした顔の我謝京子さん。
フィリピンのPaul Sta.Anaさん(左)、ドイツ/パレスチナの映画を作ったPary El-Qalqiliさん(我謝さんの右)、映画祭のオーガナイザーの人たちといっしょに。


「311:ここに生きる」 @ローマ アジア映画祭 Asiatica 2012年10月5-7日 ’311:In The Moment ‘ shown at Asiatica Film Festival in Rome, Italy

【我謝京子監督& makenaizone編集長の田中より、ローマの映画祭のご報告です】
2012年10月5日(金)〜7日(日)映画祭 ASIATICAで ドキュメンタリー映画 「311:ここに生きる」が上映されるため、我謝京子監督はニューヨークから、田中はオーストリアから、ローマ(イタリア)へ。現地で3日間を過ごしました。その様子を写真でご紹介します。
「被災地を風化させないように、この映画を世界の人に見せてまわること、立ち上がる被災地の女性たちの姿を、これから10年間 見つめて記録すること、それが自分のミッション」と言う我謝監督の気迫と 映画を見に訪れたイタリアの人たち。世界各国から、それぞれの文化や社会の状況を伝える映像作品を持ち寄り、熱く語り合う映像作家たち。
ヨーロッパから、被災地への声援をお届けします。
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この映画祭は12年前から毎年開催されているものです。今回は、日本の我謝京子さんの作品の他にフィリピン、中国、台湾、イラン、カザフスタン、パレスチナなど、さまざまな文化や社会環境を背景に映画作りをしている人たちの作品を集め、イタリアの人たちに紹介しています。
この多様な作品群を無料で見ることができる、文字どおり映画のお祭り。連日、会場はいろいろな年代の人たちで賑わっていました。
どの映画にも英語字幕の下にイタリア語字幕がついて、2つのホールで次々に上演されます。集まった人たちに整理券が配られています。

10月5日(金) 夕方、会場のMacro Testaccioに到着。

会場のMacro Testaccioは、実は15年前までローマ中の肉を供給していたという屠殺場の跡地なのです。
工場のような広大な空間にいくつもの展示場が設けられ、映画祭の他にも写真展やロックコンサートなどが開催されて、たくさんの人たちの訪れるイベントスペースになっています。「死の空間が創造する場所に生まれ変わったというわけね」とオーガナイザーの方が話していました。

映画祭のオープニングセレモニー会場では、オープニング映画2本 フィリピンからの作品が上映されました。
Waiting (Richard Soriano Legaspi)とOROS (Paul Sta.Ana 2012)。

オープニング上映が終了後のパーテイー。多くの人が参加し、賑わっていました。

オープニングパーテイー会場にて 中国の映画監督、プロデューサーたちに質問する我謝さん。

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翌日、10月7日(土)午後は、いよいよ我謝さんの映画「311:ここに生きる(3.11+ in quel momento) 上映当日。車で会場へ向かいます。左はフィリピンの映画作家Paul Sta.Anaさん。

10月7日(土) 持参したポスターをロビーに貼ってもらいました。

上映まで、まだ時間があります。
でもちょっと緊張気味。

10月7日(土)会場整理に大活躍のスタッフのひとたちと、記念撮影。

(つづく)

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