いまだからこそ、生きがいが必要な被災地 まだまだ先の長い道のり こつこつ進んでいきます

2013年3月14日 木曜日

みなさん

東北大震災から2年を迎えました。励ましのメッセージを頂き、ありがとうございます。
みなさまには、この2年間たくさんのご支援と温かい愛を被災地に届けて下さり心から感謝致します。

3月初旬に岩手県を訪れました。
みなさん元気な様子でしたが、復興住宅、再建、仕事など課題は山積で目に見えないニーズが増えてきたように感じられました。
お一人、お一人のお話に耳を傾けると時間がいくらあっても足りない感じでした。
阪神淡路大震災の時も2年目以降に「孤立死」などさまざまな問題が浮かび上がって来ました。
ただ、それは、被災地に限らない、社会の問題も同時に浮き彫りになっていました。

被災地ではいまボランティアも、NPO、NGOなども減ってきていて、被災地は孤独や不安を抱えながら毎日を過ごしています。
「まけないぞう」の作り手さんも自律神経失調症になったり、体調を崩している方が多いです。
でも何もしないでぼーっとしていてもしょうがないし、手を動かしていると気がまぎれるからと「まけないぞう」をちくちく縫っています。

遠野の応援団のお母さんたちも「つるしびな」などを通して被災地を訪問し、「いまだからこそ、生きがいが必要なんだよね」と話してくれました。
やっぱ女性はパワーがあるし、男性と違った視点を持っています。

3・11ここに生きるの中でも「この社会を支えているのは女性だよ」と言った福島の方の言葉が思い起こされます。
村井が言っていましたが、いま被災者の”痛み”と少しずつですが、向き合うような津波直後とはまた少し違うステージになってきました。
その“痛み”に触れながら、寄り添いというもの、最後の一人までということを「まけないぞう」を通して、できればいいなと思います。
もちろん、NGOのメンバーだけでは到底できません、みなさんのお力はこれからも欠かせません。

まだまだ先の長い道のりですが、いま私たちができることをこつこつしていきたいと思います。
6月からはフルメンバーが神戸の事務所に揃います。どうぞ今年もまたよろしくお願いします。

増島智子


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