望月

2011年9月13日 火曜日

9月12日は満月でした。いつものお月さまよりも、大きくて明るい感じがしませんでしたか?
やっぱりまだお月さまは大きいのかな。それとも街の灯りが仄かなせい?

そういえば、今年の3月20日は19年ぶりのスーバーフルムーンでした。
なんでも、月の軌道は楕円形で、地球に最接近した時にちょうど満月であった場合にとても大きくて明るい超満月・スーパーフルムーンになるそうです。
今年の3月20日は、普段の満月よりも直径が14%大きくて、明るさが30%明るかったのだそう。
震災直後の寒々しい(街の灯りも消えていましたので)時に、この19年ぶりの超満月を飽きずに見上げていたのを思い出しました。

あれから半年。昨晩の9月12日の満月も見事な月でした。中秋の名月といいますが、秋も半ばにかかってきて満月を迎えると、夏よりも大気が澄んで、月光が美しく見えますよね。こんな満月の夜を良夜といいます。
12日もまさに良夜でありました。往診の帰り道、線路ぎわの道端でふと見上げると、満月が煌煌と光っていました。
タクシーに乗ろうか、いや歩こう。患家からの帰り道、しばし月光とともにムーンウォークのひとときでした。

さて、家に帰ってパソコンをつけると、若林まみ子ちゃんのFacebookに目が吸い寄せられてしまいました。
北鎌倉のお寺で、中秋の名月を愛でる会の写真。余りにも素敵な設えに、思わずわたしはつぶやいてしまいました。
Mamiko! Please give me a omanju!
すると、まみ子ちゃんは今日の夕方、なななんと「お団子」ごま名月と草団子を、クリニックに届けに来てくれたのです。


ところで、震災から半年が経ちました。メディアでは911から10年と相まって、何となく「節目」「区切り」感が漂う報道が多かったようなきがしました。
けれども、あの震災からたったの6回だけ、月が満ちて欠けただけの話。
Facebookのmakenaizoneのサイトには
6ヶ月が「節目」と言うならば、それは「まけないぞう」をますます広め ますます力づよく被災地を支えて行こうという決心を新たにする「節目」です。

そう記されていました。makenaizoneの管理人のこの力強い言葉に、思わず目頭がじんわりしてしまいました。
太陽だって月光だって、誰の上にも降り注ぎます。きっと、被災地のあの街でも、この月を見ている方々がたくさんおられることでしょう。そうして、まだまだ月など見る余裕もない方々もたくさんおられることでしょう。でもでも、きっときっと、どうにかこうにか「今という時」に、あくろっしゅとわー、何とかしがみついて、どうぞ少しでも引っかかっていてください。そのうち必ずや、満月を望月と思える日々が戻ってきます。ほんとうに、ほんとうに。

それにしても、まみ子ちゃん。お団子もとても美味しかったですが、まみ子ちゃんの、その笑顔と優しさが本当にうれしかったです。
心からどうもありがとう&makenaizoneのFacebook管理人おつかれさま。
今宵はきれいな十六夜の晩です。


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