「雪中送炭」 兵庫県佐用町の竹炭を床下にしきつめてきました 村井雅清

2011年6月30日 木曜日

被災地NGO恊働センター 代表
CODE海外災害援助市民センター 事務局長・理事
村井雅清(むらい・まさきよ)

みなさまが見守ってくださったおかげで、無事昨晩神戸に帰って着ました。なんと2トントラックをワンマンで運転し、往復約2000㎞を走波しました。やはりワンマンだときついですね!
今回の炭は公民館の床下に敷き詰めてきました。きっと床板を張り畳が復活すれば、しばらくすると、効果のほどがよく分かると思います。

次に炭を入れる候補にあがっているのは、同じく宮城県の北上町にある保育園の予定ですので、オルガンとかピアノを置いているでしょう。実は竹炭は除湿ではなく「調湿」の役割があり、オルガンとかピアノの音が変わるそうです。私は専門ではありませんが、楽器というのは湿気が全くない方がいい音が出るというものではないのですね?

それから、竹炭は多孔質なので放射性セシウムの吸着率がかなり高いという説を唱えている専門家もいます。確かに、川の浄化などにも効果があるので吸収力は高いのでしょう。
そういえば、竹炭マドラーという商品があるのですが、これって信じられないほど効果があるそうです。コーヒーを飲む前に、このマドラーでクルクルと4~5回まわすだけで味が変わるそうです。
また、浴槽に入れるとお肌がツルツルするとのことです。(放射性セシウムの吸着についてはいま、資料を求めているところです。)

今回、佐用の竹を運んだのは、被災地リレーの第3段(第一段は宮崎新燃岳の野菜。第2段は阪神淡路大震災や中越地震でのまけないぞう。そして第三段が水害のあった佐用町からということです。)という意味合いですが、もう一つの狙いは岩手県の山間部や宮城県の山間部で昔、炭を焼いていたところがある筈です。そこで炭焼きが復活すれば雇用も生まれます。
炭を焼く人、運び人、床下などに入れる人・・・、どんどん仕事がつくれます。緊急雇用対策で岩手県や福島県、宮城県など数千人単位で雇用することになっています。しかし、現実は働く場って少ないのです。雇用の機会をつくるということがどれほど大切なのかをアピールしたいと思います。

余談ですが中国では「雪中送炭」という言葉があります。吹雪が舞うほどの寒い冬に、炭を送るというのはこれほどの暖はないというほど、支えることの象徴のようなものだそうです。だるまストーブに炭で火を炊くとあまり煙もでないし、とにかく遠赤外線効果で暖かいのです。電気やガスヒーターの暖と比べてもあきらかに暖かい!と実感を持って感じられます。私どもの会議室では、昨年の冬は一度も灯油を使いませんでした。だるまストーブに炭で一冬を乗り切りました。
みなさん、是非この冬は炭で暖をとりましょう!と言っても隙間のないマンションで住まわれている方は、やはり中毒になるのが心配ですね!


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