2013.9.29

2013年9月29日 日曜日

朝日新聞の「プルメテウスの罠」では、先週から福島の学校給食に福島産の米が粛々と取り入れられてゆく様に不審感をもって、ずっとこの問題を追いかけていきた関根慎一記者の渾身の連載が始まった。

この春辺りからわたしの周辺でも騒がしくなり、福島県各地のママたちと情報交換しながらきた件なのだが、結局は福島市・伊達市・郡山市・いわき市とみるみる「地産地消」の大きな流れに、取り込まれてしまった。これは何とかしなければと気鋭のジャーナリストなどとともに、まずは地元のママ達との情報を共有化してゆくことにした。

その頃から関根記者も独自の取材を進めていたようで、詳細は関根記者の筆に委ねるところであるのだが、学校給食に高線量地域の米を使うという、途方もない事態に一番真剣だったのは地元のママ達だ。一方、一番鈍感だったのは地元のメディアである。一番敏く動こうとしたのは誰だったのか・・・ぜひとも記事を読んで知って頂き、その背景にある記事にはできなかったであろう事実を、より多くの方々に感じ取って頂きたいと思う。

とにもかくにも、この国に欠如しているものは、命への尊厳である。無辜の人々の尊厳を守る姿勢が、余りにも無さ過ぎやしないか。
人の命を守るという事に対する責任感・使命感が、余りにも無さ過ぎやしないか。

この福島の米問題から見えてくる事実は、311後の重い重い事実なのだ。


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