2013.4.6

2013年4月6日 土曜日

震災後、いちばん変わったことは、週末に東京に居ることだ。
ここ10年ぐらい、週末は軽井沢で過ごすことが多かった。
金曜日の閉診後に新幹線に飛び乗って軽井沢の人となり、日曜日の終電か月曜の始発で東京に戻る。
週末の軽井沢は、わたしにとって大切な時間だった。ぐっすり眠り、自然の恵みを食する。

震災後、線量計を買って色々なところを測ってみたら、軽井沢のマンションの窓の外に超ホットスポットがあることが分かった。
その瞬間、何ものかに、ふいに背中から刃物で斬りつけられたような鋭い痛みを感じた。
すぐさま軽井沢の町役場に除染を掛け合い、近所のなじみの店などに事実を知らせた。

結果的には、役場の対応も町の人の対応もホットスポットの存在を黙殺した。
放射線の値だけなら福島市の信夫山の第二駐車場にあった落ち葉と同じぐらいだったのだが、軽井沢ブランドはそれを決して認めはしなかった。
そこで小さくはない分断も起こってしまった。もちろん福島で起こったことに比べれば、取るに足りないことだが……。

昨夏から金曜日の閉診後に官邸前のデモに行くようになった。
官邸前でデモが終わってから長野新幹線に乗るというのは、これが思ったよりギャップが大きかったこともある。
そんな週末を何度か過ごしているうちに、いつの間にか厳しい冬になってしまった。ますます軽井沢は遠くになっていった。
とはいえ、東京の我が家は隅田川の畔にあって、東京都内でも有数の線量の高いところでもあるのだが。

さてと。そろそろ軽井沢でも桜がふふんできただろうか。
色々な用事も溜まっているので、久しぶりに行ってみようと思っていた矢先、メイストームか来て結局、東京に足止めになってしまったという4月始めの土曜日だ。
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