2012年を迎えて

2012年1月2日 月曜日

2012年が静かに始まりました。
東京に暮らすわたしにとっても、いつもの年とは違った感慨のある年始になりました。

昨年は被災された方々はもちろんの事、この大きな震災への応急対応に追われた方々も多かったと思います。
本年は応急対応でなく、もっともっと本質的な問題解決に尽力する年になろうかと思います。
被災された方々への支援に関して、法的・経済的・精神的な支援の具体的な取り組みについて、いま一度皆でしっかりと考えていかなくてはならないと改めて感じている次第です。

わたしの周囲にも、たくさんの方々が個人で定期的に被災地支援をしておられます。企業単位でも息の長い支援をはじめているところも知っています。
けれども今回の震災は、三陸を中心とした津波災害と福島の浜通りを中心とした原発災害と、全く違う二つの災害が同時に起こったといっても過言ではありません。言い方を変えるならば、三陸の「見える津波災害」と福島の「見えざる放射能災害」の二つの複合震災であリました。

三陸を中心とした「見える津波災害」に対しては、問題が山積しているとはいえ、高台への集団移転や集中移転などの可否を中心として少しづつ動きが出てきていますし、徐々にではあっても確実に進んでゆくのではないかと期待をしております。
一方、福島の「見えざる放射能災害」に対しては、国や自治体や住民の方々の間に、発災以来様々な問題が日々起こり続けています。

しかし東京ではどうでしょうか。年末、総理大臣の原発収束宣言があって、冷温停止状況の4基の原発は「落ち着いている」という雰囲気が定着しているように思います。
けれども、それは大きな考え違いであることを、冷静に受け止めしっかりと対処をしてゆかなくてはいけないと感じています。

そうして今年は、わたしたちmakenaizoneはより一層、まけないぞうを通して被災地におられる被災者の方々・被災地を離れておられる被災者の方々と世界中の大震災を応援してくださる方々のために、ほんの少しでも何かのお役にたてるように情報を発信しつつ、日本の今を見つめつつ歩いてゆこうと思っております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

makenaizone主宰 青木正美


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