makenaizoneの児玉たか子さん岩手訪問記no.1

2017年12月27日 水曜日

〈東北被災地支援゛まけないぞう゛の作り手さんを巡る弾丸クリスマスツアー Short Trip to TOHOKU No.1 〉前編
仮設住宅に女5人雑魚寝❗飲んで食べて思いきり語って…思い出に残る素敵な女子会に:暮れの忙しいこの時期いくら何でも無茶でしょ?それでも1日だけ休みをもらい実行できた我が行動力に拍手!
23日朝東北新幹線に無事乗り込み旅をスタ-ト。TakakosanTripShinkansen
3年前も遠野でご一緒させて頂いた東北被災地支援“まけないぞう“を手がける神戸NGO協働センターの女性スタッフ智子さん、彼女が今年最後の訪問をしている陸前高田まで。

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今回は東京からもうお1人ご一緒に。陸前高田は前回と比べ、町の様子は一変、目に入るのは延々と続くかさ上げ工事とショベルカー、削られた山肌。高い防潮堤。残された震災遺構。皆さんはどこに住んでいるの?
これが3.11から6年9ヶ月も経った姿なのと驚くばかり。
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沿岸部の広大な土地はかさ上げ工事後、公園と商業施設?新しい街づくりとなるらしい(津波危険区域には住宅は建てられず)。しかし誰が戻ってくるのだろう?街は再生できるの?この防潮堤では海が見えなくなって却って怖くない!?takakosanBochotei
今も仮設住宅に住み続ける作り手さん、やっと新しいお家に移り住んだ方々。皆それぞれの現実。
お家に伺って話を聞くと今の行政の矛盾が次々と。
「ひどいね」「ありえないねえ~」「頭くるね」聞く側から出るセリフはそんなものばかり。
役所窓口でクレームしても応対してくれるのは未だ他県からの応援職員、「私にはわかりません。」来年6月に晴れて新居への引越しが決まった方も今の仮設住宅は3月に出されてしまい、行き先が未だ見つからない。なぜたった3ヶ月の猶予も国は、県はくれないの?個人個人の事情を聞いていたらきりがない、復興は前に進まない、行政側の言い分もあるのでしょう。それでもほんの一握りの思いやり、優しさ、想像力がそこにあったなら!?どこに行ってもそう痛感。

本当の意味で被災地の皆さんに”より添っている”のは、やはりこのNGOスタッフさんなのです。
ぞうさんの材料をお届けし、出来上がったぞうさんを回収、その際に皆さんの痛みに心底寄り添う、話を聞いてあげる。必要ならば行政に繋ぐ。
「やっぱりぞうさんないとダメだあ」「ぞうさん作っている時は辛いことも忘れられる。」今心身共に病んでいる方も多い中、ぞうさんは大切な支えとなっているのです。

12月に入ってからも復興住宅に移った直後飛び降りた方が何人か。家族のある方も含まれていたとか。
突然今までのコミュニティを失い、今まで周りには見た事もない高層住宅の鉄の扉がバタンと閉まるような部屋に入り牢屋に押し込められたように思う人もいるのだとか。
東京では想像もできないそんな東北被災地の方々の心を少しでも想像できる力が行政にあったなら!?哀しい話です。
その点、厳しい現実を生きる被災地の皆さんにとってNGOのスタッフ智子さんは最高の傾聴ボランティア、改めて感動!!頭が下がりました。
神戸の震災後“ぞうさん“に落ちたとご本人は仰るけれど、(私は母校上智大学100周年のイベントで、ぞうさんならぬあなたのオーラに落ちました!!)あなたはやっぱり神戸新開地のマザーテレサです!!
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