神戸市立王子動物園に里帰りした ぞうの「結希」に「まけないぞう」をプレゼントしました

2017年7月10日 月曜日

7月6日
阪神・淡路大震災がきかっけで生まれた縁をあらためてかみしめる日になりました。

今回の企画を通して、いろいろ勉強になりました。
ラトビアの人たち、王子動物園の人たち、市原ぞうの国の人たち、
動物園にくる人たち、象使い人たち、いろんな方々の想いの一端に触れることができました。
なんだかとても感慨深い一日になりました。
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今回、神戸に里帰りした「結希」のお母さんズゼは震災とはとても深い関係があります。
神戸の姉妹都市であるラトビア共和国から1996年に震災で傷ついた市民のためにと贈られてきました。
ズゼの母親は、ブリーディング・ローンという手法でモスクワ動物園からリガ動物園に繁殖のために貸し出されたものでした。1990年、ズゼを生んで3ヵ月後に母親が亡くなると、子どものズゼは、契約によるとモスクワ動物園に返されるはずでした。
しかし、すでにズゼを深く愛していたリガ市民は募金活動を行い、モスクワ動物園からズゼの所有権を買い取ったのです。
5年後の1995年、神戸を含む一帯を阪神・淡路大震災が襲うと、多くのリガ市民が姉妹都市である神戸の苦難に心を寄せてくれました。
リガ動物園からも神戸市立王子動物園に対し必要な支援を尋ねる連絡があり、王子動物園は「もし可能なら被災した子どもたちを慰めるために、雄象マックのガールフレンドととしてズゼをもらえないだろうか」と伝えしました。
「ズゼを知らないラトビア人はほとんどいない」と言われたほど大切にされていたズゼです。
反対の声もありましたが、それでも姉妹都市の神戸のためにと、1996年、ズゼは王子動物園に贈られました。
(自治体国際フォーラム jan.2015より)

これまでにズゼは3頭の子ぞうを産んでいますが、人工保育で育ったズゼは育て方がわからず、3頭ともなくなっています。今回はそんな悲劇を繰り返さないために、千葉県にある「市原ぞうの国」で出産保育を行いました。
けれど、今回もズゼは保育ができませんでした。
そして、子ぞうの結希は市原ぞうの国にいたプーリーが自分の子どもりり香と一緒に直接授乳をして育ててたそうです。これはぞうの飼育に慣れている市原ぞうの国の人もびっくりして、ぞうの知能の高さと愛情の深さに感激したそうです。

ズゼがラトビアの人に深く愛され、神戸の人たちのために、愛するズゼを贈ってもらい、いま、子どもができて、元気に育っているということをラトビアの人たちに「まけないぞう」を通してぜひ知ってもらいたいなと思います。

増島さん
かわいい仔象ちゃんの素敵なお話をありがとうございます。
センターの皆さん 九州の水害の被害を把握されて また現地へ入られて、お忙しく過ごされているのではと思っておりましたところです。
国境を越えて お母さんぞうから仔象ちゃんへとつながれた愛に溢れる話を教えていただいて、とても嬉しいです。
モスクワからリガからの皆さんの日本へ贈ってくれた暖かい気持ちの輪が、大きく育って、仔象ちゃんの生命へつながって神戸に戻ってきたのですね。まけないぞうの大きく広がるご縁にぴったりですね。
水害の被害が甚大でとても心配ななかで心にぽっと灯を明るくつけて力づけてくれるようなニュースですね。makenaizoneでも大切にお伝えしたいと思います。
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