2014.10.22

2014年10月22日 水曜日

福島県知事選挙が近くなってきた。
わたしが福島の県知事選挙にこだわるには訳がある。
福島県では、福島県民健康調査として全員に放射線被ばくに対する「フルバージョン」の検査が行われているのは、13の市町村に過ぎない。
それ以外は「フルバージョン」とは言えず、殊に白血球分画の検査が省かれてしまっている。
しかしながら、白血球分画は最も重要な検査であり、これを省いた罪は大きい。

で、もし医師である熊坂さんが県知事になれば、白血球分画を省いた検査などを容認するはずもなく、恐らく県民健康調査の大きな見直しがなされることだろう。
そうしてきっと、「福島スタンダード」と言われるような検査が広く行われるようになるだろう。

放射線の広がりは県境も超えたのだから、現に線量の高い北関東、茨城・栃木・群馬それに東葛地域にも「福島スタンダード」の検査が行われるようになるに違いない。

わたしは今年度、現行の健康診断に上乗せをして、広い地域で「被ばく健診」ができないかと関西学院大学の紀要で発表をした。
少し難解だがご一読頂ければ幸いだ。
http://www.fukkou.net/publications/bulletin/files/kiyou6_03.pdf

わたしが最も望んでいるのは、公費での健診ではあるが、公費か否かで揉めて実行が遅くなっては元も子もない。

熊坂さんの知事が実現するということは、関東地方の子ども達ひいては大人たちにも健診の道が拓かれることになる。
それは、あたかも固く閉ざされていた道が拓かれるような、とても画期的なことなのだと思う。

どうか、あと2日間、熊坂さんに多くの支持が集まるように祈るばかりだ。

 


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