2013.5.31

2013年5月31日 金曜日

国連科学委員会UNSCEARが福島第一原発事故に因る放射線はチェルノブイリ事故の1/60に過ぎないので、明らかな健康への影響はないという報告者を発表した。

先だって、国連人権理事会は殆ど正反対の報告書を発表したばかりなのに、国連というところはどうなっているのだろうか。
ま、UNSCEARはIAEAやICRPと構成人員が重複しているので、信頼性が劣るという見方も強いらしいが、このあたりが正直よくわからない。

安保理直属の組織であるIAEAのメンバーがUNSCEARの構成人員であるならば、要するにそういう国連の序列なのだろう。
つまり、国連人権理事会よりも発言力は大きいと見るべきだろう。

案の定、マスコミの扱いも大きく、NHKニュースはいの一番に報道されwebでも見る事ができるほどだ。
読日産はここぞとばかりの報道だ。

とかくこの国は「国連」という文字に弱い。国連こそ最高機関であると思っている節がある。
かくいう私も、20年ぐらい前までそう思っていた。
しかし、例えばチェルノブイリいえ、1958年のIAEAとWHOの放射線被害についての「取り決め」を見ても分かる通り、国連機関にはそれぞれ厳密なる上下の関係がある。

UNSCEARはきっと強権を持っているのだろう。
しかしさぁ、1/60の訳があるまい。本当に脱力を隠せない、五月晴れの五月の晦日だ。
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