ようこそ福ちゃん!

2011年8月31日 水曜日

その存在は、若林まみちゃんに見せて頂いて、かなり以前から知ってはいましたが、
2011年8月31日に、この手でずっしりと確かめることができました。

今日、被災地NGO恊働センターからやってきた段ボールの中に、10頭の「その子たち」が入っていました。「その子たちは」いづれ劣らぬ可愛い子たちです。
しっかり、絆のタグも付いています。
「このまけないぞうは 福島県の被災者が心 をこめてつくりました」
そうです、本日初めて、福島県で被災された方々が作られたまけないぞう10頭がクリニックにやってきました。

わたしの大学は栃木県にありました。福島県のすぐお隣の県です。
18歳で入学して30歳で東京に帰ってくるまで、約12年間栃木県で暮らしました。医者になって、初めてアルバイトに出た病院は、福島県の須賀川というところで
したし、医局の旅行やドライブでもしょっちゅう福島県に行っていました。
大好きだったオーベン(指導医師)も福島の人でした。福島出身の友人も沢山います。

その余りにも身近な美しい福島が、一瞬にして「フクシマ」になってしまった。わたしの胸は張り裂けそうでした。
わたしが張り裂けそうなのです。福島で被災された方々は、どんな辛いことでしょうか。どんなに苦しいことでしょうか。

被災された方々に、今、わたしが出来ることは何だろう。いく晩もいく晩も考えてきました。
東京に避難されていた福島県の方々に初めてお会いしてから、もう4ヶ月が経とうとしていますが、何ひとつもお手伝いができていない自分が、とても情けなく思っていました。

けれども。その答えは、やはり神戸の被災地NGO恊働センターからの段ボールの中にありました。
そうですよ。わたしたちmakenaizoneは、まけないぞうを皆さんにご紹介していけばいいのです。
この福島のまけないぞうをできるだけ沢山のみなさまの手許に届けて、被災地に心を寄せて頂けるようにする……。
村井さんの笑顔が頭に浮かんで、ポッと心に燈が灯ったように温かな心持ちになった
颱風12号の前夜。どうぞ福島を直撃しませんように。

右は、今日からわたしの家の末っ子になった福ちゃんです。


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