2014.4.23

2014年4月26日 土曜日

今夕の銀座は一昨年前の国会前デモでも見た事なかったぐらいの、大戒厳令になった。

そこまで無理して、銀座のちっちゃなお寿司屋さんに、米国大統領をご招待するほどのことだったのか?

銀座のお寿司屋さんでもとびきりの名店だし、そんな身の丈に合わないところに行った事ないのだが、だったらもっとセキュリティーの良いホテルの中のお寿司屋さんでも良いのではないか?

TPPの交渉や集団的自衛権行使や沖縄問題や数多の諸問題が日米の間にあるのだが、オバマさんも安倍さんも忙しいだろう。だから銀座なんかに来なくて良いではないか。

いま、この銀座の高級店にお寿司など食べに行ける人々は、どんな人なのだろう。TPPは、こういう店でお寿司が食べられる人々と、回転寿しさえ食べられない人々の溝を、どんどん広げることに加担するはずなのだ。

他の分野の詳しい事は知らないが、医療分野ではTPPが締結されれば、医療格差がドンと広がることになる。だからTPPには断固反対だ。

オバマ政権になって、貧富の格差がより開いたと言われているが、日本も安倍政権になってデフレ脱出するという触込みで、富の再分配が不均衡をきたしているとしか思えないのだ。

かと言って、デフレは克服できたかと言われれば、全く違う。逆に、行き過ぎた円安誘導に因って、家計は苦しくなってやしないだろうか。そこにもってきて、消費税率が引き上がった。

消費税が上がって3週間以上経つが、日々の暮らしが厳しくなっているにも関わらず、STAP狂想曲があり、韓国の転覆船の報道に助けられて(あの「見せ物報道」止めんか!、マスコミよ。あなたの愛する人があの船に乗っていたら、あんな風に話せるのか?)、生活がシンドくなってきている人々の声が出てこない。

間接税が8%なんて、年収で言えば一ヶ月分が消費税になるのだ。それが生活を直撃しない訳がない。第一、自分たちの行く末を心配していない人なんて、この国にいるのだろうか?

今の状況は、かなりの「お金持ち」でも心配だと思うのだ。医療や介護は、自分がそれを提供する側に居てさえ、心配で心配で居られない。

ましてや、非正規社員や社会的にも個人的にも拠るすべがないno help , no hope , no happiness の人々は、どうすればいいのだろうか。

所謂、グローバル経済がインターネットの時代に蔓延ってしまったのには、時代の成すところでもあったのだろうが、そこに富の再分配をナショナルミニマムとして入れ込むことを「佳し」として最善を尽くすのが、行政マンの矜持ではないのか。政治家の最も大切な資質ではないのか。たった一部の人々が富んで、多くの人々が不安な世の中では、何のための国なのだろうか。

いま、この国は有史以来の存亡の危機の最中にあるのだ。これから起こる南海トラフ地震や首都直下地震から先には、国自体に復興という途は実はない。

沢山の災害が起こったあとに共通して起こる事は何か。それは貧困だ。貧困しか残らない。それが分かっているのだから、もっと知恵を絞れば救えるかもしれないのだが、これが全く見ないフリをしているのだよね。政・官・財・学・メディアが揃いも揃って。

で、この期に及んで、原子力協定が参院を通って原発輸出が決まり、英国からパシフィック・グリーブ号で高レベル廃棄物のガラス固化体が青森に帰ってきた。

しかし、こんな生活、もう本気で止めようではないか。日本には本当に時間がないのだ。韓国の船の往くえ(それはそれで、とても気の毒で何か手伝うことができれば良いと思うが)に気を取られていないで、というか見ないフリするのを止めて、もっとしっかり先のことを考えようではないか、銀座でお寿司なんか食べてないでさ!

追伸 55歳以下は食べちゃダメだが、JR福島駅のエキナカにある回転寿し屋さん。最近では一番気にいっているお寿司屋さんだ。福島に行く度にここでたらふく中トロを食する。ここなら、いつだってオバマさんをご案内してあげるぜよ!

 

厳戒令寿司ぞ喰らひに青やなぎ


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