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新年度にふさわしい、明るい日差しの東京だった。
朝鮮半島を巡る国際情勢が喧しい。
どこの国にも、いつの時代にも、沢山の問題が有る。
問題が無い国などないし、その問題がその国の致命的な弱点を浮かび上がらせることも多々有る。
たった今、日本の近辺では、そんな国が北朝鮮なのだ。
そのことに同調してか、先日、新宿でヘイトスピーチのデモが行われた。
私たちの世代で、もうこんな差別は止めよう。
あらゆる差別は、理性で抑えられるはずだからだ。
差別からは何も新しいものは生まれない。差別は人の心を腐らせる。差別をされる側だけでなく、する側の心もズタズタに腐るのだ。だからこそ差別をするのは、もう止めよう。
あらゆる差別にNOと言い続ける……もう一度、しっかり心に留めようではないか。
冴え返るという季語がある。
春になってから寒さがぶり返すという春の季語だが、30日はそんな一日だった。
夜、ETVでチェルノブイリ関連の番組を観た。
ウクライナ政府が事故後25年経って出した報告書についての番組だ。
昨年の再放送なのだが、何度観ても、否、観れば観るほど、私たちへの大きな警告であるということに気づくのだ。
冷戦の時代に東西で核実験が繰り返され、実験場の周囲に住む人々の被爆が隠されてきた事実がある。
福島の事故よりもチェルノブイリの事故よりも、もっともっと以前から世界中で被爆の隠蔽が行われてきたのだ。
だからこそ、IAEAやWHOを始めとした国連機関に属する専門家たちは、チェルノブイリ原発事故後に見られている病気の発生に関して、「科学的・疫学的な因果関係はない」と未だに断言している。
けれども……である。
私たち日本人は今こそ、もっともっと真剣に、チェルノブイリの現実と向き合わなくてはならないと思うのだ。
チェルノブイリには残念ながら、私たちの国の未来の一部がある。
最も大事なことは、今ならまだ、私たちはその未来を変えることができるのだから。
『朝まで生テレビ』を観た。アベノミクスは日本を救うか。
この国の経済を語らせれば、たいへん面白いメンバーなのかもしれない。
けれども、実にピンとこない。私に言わせればツッコミどころが満載だった。
何の為に経済を維持しなくてはならないのか。もっとしっかりと現実を知らせて欲しいのだ。
国の借金があまりにも多いことが危惧されているが、突き詰めれば将来この国の国民のセイフティーネットが細ってしまうことに他ならない。
だからこそ、ふわっとした財政不安ではなくて、もっともっと具体的で建設的に財政を考える必要があるのではないだろうか。
この国は間もなく、人類がかつて経験したことがない速度で高齢社会に突っ込むことになる。
たいへん多くの高齢者たちに医療や介護のサービスを行わなくてはならない現実が、ついそこまで来ている。否、もう始まっている。
一方で、この国は大災害時代に突入した。
311では福島第一原発の事故により、大量のセシウム137とストロンチウム90が放出された。
あと数年すると、放射線による健康被害が発生してくることになるだろう。
因ってアベノミクスが、一か八かの賭けであってはならないのだ。
経済的に脆弱な立場にいる人にどれだけセイフティーネットを広げられるのか。尊厳を保ってゆくことができるのか。
私たちの国は、正念場に立たされている。