ドクター青木のぞうさん日記

makenaizone主宰の青木正美が、自分の生活の中でできるボランティアとは何かを考え、実行してみよう、そんな四方山話を綴ります。
Dr Aoki's Prescription...

2013.5.2

2013年5月2日 木曜日

明日は憲法記念日。
憲法を変えたい人々のうごめきが、日々伝えられてくる。

何か大きな時代の流れが出て来た時、わたしは必ず人口ピラミッドを見てみることにしている。
じっくりじっくり、穴があくほど見てみる。

これは1950年の日本の人口ピラミッドだ。
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2000年には下図のようになった。
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この国の変化を人口ピラミッドが饒舌に語りかけてくる。
この五十年、日本は高度成長期を終え、急速な高齢社会を迎えている。
一方で、この間ただの一人も戦死者を出していないのだ。
とにもかくにも、憲法改定よりも何よりも、もっともっと優先順位が高い事があることを人口ピラミッドは如実に示しているではないか。

わたしは憲法改定に反対である。

引用 総務省 統計局HP 2010年国勢調査


2013.5.1

2013年5月1日 水曜日

夏隣注射の怒濤極めけり
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2013.4.30

2013年4月30日 火曜日

今週と来週の飛び石連休を終えると、いよいよチェルノブイリ視察旅行となる。
この旅行の企画を聞いたのが、確か新年会の頃のことだ。
双葉町の集団訴訟を取りまとめている仲良しの弁護士からこのツアーの話を聞いて、居ても立ってもいられず……。
超アウェイながら日弁連のツアーに入れてもらえることとあいなった。

なにしろこの目で確かめたいのは、住民による市場などでの食品検査のその「現場」だ。
人々の内部被爆問題の「意識」だ。
病院見学などができそうで、それはとても有り難いことだ。
ともかく自分の目で確かめたいことが幾つもある。チェルノブイリには日本の未来があるはずだから。

ところで、ゴールデンウィークの直後に長い休診になるため、患者さんには休診の理由をお知らせしている。
すると、毎日、何人かの方々に、帰国後に話をして欲しいといわれる。
それも「お土産話を聞きたい」というレベルではなく報告会をやったらどうか、というようなお話を頂くので驚いている。
そんな方々と原発の話題になると、みなさんとても関心を持っておられるし、日々、被爆に向き合っているのだということを改めて強く実感する。

この大災害時代を、原発震災の中で、災害復興学に携わる者として、医師として、自分は何を成すべきなのか。
それは……
甲状腺癌に矮小化されてしまっている被害の実態や動向をしっかり指し示すこと。
食品の全品検査の実施を可及的速やかに実現すること。
「原発事故子ども・被災者支援法」を単なる理念法で終わらせないために、できる限り多くの人々と繋がって、この法律を活かして施行してゆくこと。
難題が山積しているけれども、何とかこの難問の山に分け入って、後悔のないようにやっていくしかないなぁ、などと思っている春の暮れである。
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2013.4.29

2013年4月29日 月曜日

夏の気配に戸惑う月夜 #mutamagawa
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2013.4.28

2013年4月28日 日曜日

主権回復の日だって。結局は屈辱の密約が成就した日じゃねーさ。
そういうインチキをやり続けたエライさんの尻ぬぐいを、いつもいつも60年以上もやってきているだよ。
いや、待てよ。そもそも、何であんな戦争なんか始まったんだ?
そりぁ、1923年に関東大震災があったからに決まってる。震災の直後に発行した、災害復興債券の国際召還にカネが戻らなくて、昭和大恐慌が起こっちまった。
それで帝都・東京市の復興、内需拡大に大失敗した政府は軍部を抑えられなくなる。5年召還の債券がデフォルトになった恐慌から1931年柳条湖事件まで、わずが3年ほどしかないということなんだ。
つまり、日本の政治経済の心臓部が関東大震災で壊滅して、復興の為に復興債を発行しても召還ができずに日本中泥沼になって戦争に突っ込んでいっちまった。

何が言いたいかって? 
日本って国は、日本の歴史の大転換期には、いつも大きな地震災害が起こっているつーことなんだ。そこに上手くつけ込んでくるのが、エゲレスやメリケンだ。ある時は敵になり味方にもなり、ともかくものすごい圧力をかけて武器を売りつけてくる。そういう歴史が繰り返されているわけだ。
300年続いた江戸幕府があれよあれよという間に倒れたのは、徳川幕府の爛熟期にたまたま1847年の善光寺地震から始まった大地震活動期がぶつかったせいだ。それで幕藩体制がぐらついた。そこにエゲレスとメリケンが連射できる鉄砲を売りつけにやってきたって訳だよ。その武器を手にした田舎の侍がこの国を牛耳るようになった訳だが、幕府に近い御三家の江戸屋敷は、ことごとく安政の江戸地震で壊滅的な被害を受けた。でも田舎侍さんの屋敷は江戸城から遠かったから助かった。その末裔がアベノミクスなわけだ。

東日本大震災から2年半で、この夏の選挙では間違いなく超右翼政権が強固となる。
今は世界中の経済が破綻しているので、時流にも乗り易いのだろうが、この国のエライさんは結局は地震に振り回されて、復興が上手くゆかないと見るや、真っ当な判断ができずに馬鹿げた判断を下してきた歴史があって、それが延々と繰り返される運命にあるわけだ。
最も問題なのが、そういう自然災害が日本の近代史の命運を握り続けてきたのだという事実を、日本のエライさんは余りにも知らなさ過ぎることだ。けれども世界の人々は結構知っているということだ。

まあ全てが悲観的なシナリオなのだが、唯一、希望を上げるとすると、日本の大災害史に初めて民主的な瞬間が訪れているということ。しかもインターネット時代とともに。それだけは特記しておこう。
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