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朝からとても暑かった日曜日。
夕方、激しい雨が降った。
そう、今日はフランスの独立記念日だった。パリ祭だ。
日本には、そんな革命を記念した日は、こないだろうなぁ。
元はといえば、アイスランドのラキ山の噴火による大冷害大飢饉がきっかけで、ルイ王朝に貴族までもが反旗を翻したのがフランス革命だ。
まったく同じ時に、同じ北米プレート上の岩木山や浅間山が噴いたのだ、日本でも。しかし、革命などは起きなかったのが江戸天明の大飢饉。
東北や北関東は火山灰で大飢饉が起こり、農民は喰うために無宿人となって江戸で犯罪を重ねた。これを取り締まり、社会復帰をさせたのが長谷川平蔵だった。
フランスでは大飢饉から民衆が立ち上がった。
当方では大飢饉から民を救ったのは、火付盗賊改の役人・鬼平だったのだ。
パリ祭や朝の川面の雲光る
3連休の初日の今夜は兵庫県震災研の出口さんと久しぶりに会食。
焼鳥を食べながら、近況報告をする。
出口さんは関西学院大学災害復興研究所の仲間で、会えば災害復興の話しかしないのだが、阪神淡路大震災の生き字引的な人なので、話が尽きない。
災害復興には2つのそうぞうが必要だ。「想像」と「創造」だ。
本当にそうだ。
人は全ての痛みを共通に体験する訳にはいかない。しかし、痛みを想像することはできるはずだ。そうして寄り添うことも。
そういうことを、いつも出口さんと話すことで、わたしはわたしの災害復興への思いを、一旦基点に戻すことができる。背中をポンポンと叩いてもらったようになる。
新幹線の改札口で別れて帰宅。
ようし、原稿を書くぞ!
ここのところ熱帯夜が続いている東京。
クーラを付けて寝る人が多いからだろうか、今週は腰痛の患者さんが多かった。
わたしもその一人なのだが、朝方、足が冷えて目覚めることもあった。
そういうことが度重なると、腰痛が起き易くなる。
貴重なエネルギーなのだから、それを使って腰痛になるのは本末転倒だ。
熟睡するために弱冷でクーラーを付けるのは避けられないとしても、せめて下半身だけでも「短パン」はやめて、長ズボンのパジャマにしましょう。
と、珍しく医者のような事を書いてみる熱帯夜。
さて、7月12日は北海道南西沖地震の奥尻島の大津波から20年が経った。
奥尻島の津波の映像は、進行癌で闘病中だった母と共にテレビで観たことで、死に対するリアリティーのようなものが心に深く突き刺さったことを、今でも鮮やかに思い出す。
月日の経つのは本当に早い。
しかし、時間では決して消えない癒えない災害が、たった今でもわたしたちの国では進行していることを忘れてはならないと思うのだ。
それは三陸や福島だけではない。
阪神・淡路大震災でも中越地震でも、その他の災害でもそうなのだが、災害によって障害が残ってしまった被災者の方々、その怪我が原因で早期に歩行障害などが起こってしまった方々が、本当に沢山おられる。
その方々は、今の法律の中では殆ど何も救済されずに、震災後の生活を送っておられる現実があるのだ。決して少なからぬ方々が経済的にも困窮をされている、大きな現実がある。
311の直前まで、わたしの研究テーマだった。
災害多発国である国のたどり着く大きなテーマは、実はここにあるのだが。